こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
今回は,「自○を減らすために日本社会ができること9選!!」について,ご紹介させていただきます。
日本は自○者数が多い
日本は,自殺死亡率が主要先進国の中で最も高い国です(厚生労働省,2022)。
自殺の理由はさまざまですが,それだけ生きづらい国であるとも考えられます。
そして,「自殺を減らす」ことは喫緊の課題です。
今回は,自殺を減らすために,国として,社会として,何ができるかという事を私なりに考えてみました。
自○を減らすために日本社会ができること9選!!
あくまで私個人の考えとはなりますが,良い意味で社会に変わってほしいという願いを込めてお話しさせていただきます。
① まず社会(みんな)が優しくなること
まず,はっきり言って社会が優しくありません。
優しいどころか「優しさは弱さ,冷たさや無意味な厳しさが強さ」のような誤信念が社会に蔓延しているように思います。
少なくとも私は,1年365日のうち1日たりとも「ああ,社会って優しいな,あったかいな」と思えたことはありません。
他者に対して冷たくしたり,無意味に厳しくすることは誰でもできます。
相手のことを考えなかったり,意地悪やハラスメントをしたりするのは簡単だからです。
これは強さではありません。
自分で自分の首を絞める社会をつくっているのです。
これでは自分が同じように苦しんだ時も誰も助けてはくれません。
いつも偉そうな人よりも,周りの方々に優しくできる人が本当に強い人間だと思います。
② 幼少期からメンタルケアの教育を徹底すること
私は幼少期からメンタルケアについて徹底して教育するべきだと思います。
まず自分を大事にすることは恥ずかしい事ではありませんし,生きていくための重要なスキルです。
自分を大事にできるからこそ,他者を大事にできます。
後発的なメンタル疾患においては,「薬物療法」や「精神療法」はアフターケアです。
早い段階から,認知を歪ませない,病気にさせない,自分を大事にする術を教えることが大切だと思います。
③ 言葉の暴力を決して許さないこと
体への暴力(身体的暴力)には非常に厳しい社会ですが,相手の心を傷つける「言葉の暴力」には非常に寛容な社会です。
「言葉の暴力」は,日常生活・社会生活・インターネット・SNS上で溢れかえっています。
「身体的暴力」は目視できますし,怪我を負えば被害を証明することができます。
しかし,言葉の暴力は被害が目に見えないことがほとんどです。
言葉の暴力によって,被害者の心に一生のトラウマが残ることもあり,それが自殺に繋がることもあります。
私たちは「身体的暴力」の何倍もの「言葉の暴力」によって,相手を傷つけ,そして傷けられて生きてきたのではないでしょうか。
言葉の暴力を社会全体で重く受け止めて,なくしていきましょう。
④ オンライン診療の導入
精神疾患などで闘病中である場合は,病院に行くことが大変なこともあると思います。
病院に行く体力や気力が必要なことはもちろん,知り合いに会いたくないなどの理由から最寄りの病院を避けて,遠方の病院を選択するかもしれません。
そして,多くの場合,病院では医師の先生と5分程度お話するだけです。
それならオンラインでできるのでは??と思います。
処方箋も家で印刷できますし,スマホのアプリ等を利用して電子処方箋を作ることも可能なはずです。
もちろん,対面でしかできないことはたくさんあるでしょうし,全てをオンラインにする必要はありませんが,
オンライン化できるものはオンライン化したほうがお互いにメリットがあると思います。
たとえば,患者の負担を軽減することができますし,待合室の混雑も防げて,コロナ対策にもなります(2022年6月現在)。
私は医療の専門家ではありませんが,あくまで当事者目線として,受診のハードルを下げることは自殺対策としても有用だと思います。
⑤ カウンセリングに保険が適用されること
私が大学生の頃は,学内相談で無料カウンセリングを受けていましたが,卒業後は民間の有料のカウンセリングを受けることになりました。
カウンセリングは,1時間で6000円前後するのが相場だと思います(2022年6月現在)。
カウンセリングを受けることへ心理的抵抗感に加えて,料金が高いということがカウンセリングを躊躇する要因になっていると思います。
メンタル疾患の治療において,たった1回のカウンセリングで終了することは稀だと思いますし,自分に合ったカウンセラーの先生と出会うまでに時間がかかることもあります。
日本社会が本気で自殺を減らしたいと願うのであれば,カウンセリングにも医療保険を適用する制度が必要だと思います。
たとえば「自立支援医療受給者証」をもっている方に保険を適用したり,うつ病などの重い症状の方に保険を適用したりするなど,限定的に施行することが考えられます。
もちろん,医療やカウンセリングを受ければ幸せになれるというほと甘くはありませんが,1つでも多くの支えがあることに越したことはありません。
⑥ 相談員を増やすこと
有名人が自殺すると,ニュースで報道されて,最後に相談窓口として電話番号が載せられることがありますよね。
私も無料相談を利用しようと思ったことがありますが,何度連絡しても繋がりませんでした。
つらい思いをしている方が多すぎて,需要と供給がマッチしていないのかもしれません。
また,相談員の方はボランティアの方が多いのが現状です。
これだけ多くの需要があって,命に関わる責任重大な仕事に対して,無給であるというのはあまりにも酷ではないでしょうか。
たとえ相談員になりたいという方がたくさんいらっしゃっても,ボランティアは経済的余裕がなければ続けられません(別の仕事をして生活費を得る必要があります)。
無料相談であっても,国がお金を出して,相談員の方に給与を支給することで相談員を増やしてほしいと思います。
⑦ 巡回員を増やすこと
誰でも気にかけてもらえたり,話しかけてもらえるのは嬉しいものです。
私がつらかった時,声をかけてくれる人は1人もいませんでした。
もし一度でも弱音を吐いてしまえば,マウント材料にされて一気に潰されてしまうような環境で過ごしていました。
ご高齢の方はもちろん,学生や社会人,ひきこもりやニートの方に対しても,声をかけてくれる巡回員の方がたくさん必要だと思います。
現代社会では,人づきあいも希薄になり,声をかけてくれる大人もずいぶんと減りました。
大体のことはインターネットでできますし,相談員が増えて,巡回業務もできるようになれば良いと思います。
こちらも国が支援してほしいですね。
⑧ 体育会系の美学・規範を他人に強要しないこと
「体育会系の美学・規範」は,なにもスポーツ界にとどまるものではありません。
ブラック企業やブラック研究室,毒親や毒家族などのあらゆる場所に存在しています。
体育会系の美学や規範は,社会ではブラックと化すことが少なくありません。
むしろ体育会系の規範がいじめやハラスメントの温床になっているということも考えられます。
もちろん,元気な時に,気合や根性で頑張れたり,競争することで生まれる“ポジティブな側面”もありますが,社会においては“ネガティブな側面”のほうが問題視されます。
時には,パワハラやいじめの促進や正当化に繋がり,被害者を自殺に追い込みかねないからです。
これまで体育会系の考え方で成功してこられた方も,自分と他者を分けて考える必要があります。
たとえ自分に要求したとしても,周りの方を巻き込まないことが大切です。
どれだけ能力のある方でも,他者に対して自分と同じ基準を無理に求めれば,パワハラになってしまいます。
⑨ ベーシックインカムの導入(番外編)
「ベーシックインカム」については,意見が分かれることだと思いますので,あくまで私個人の考えであるということをお含みおきください。
偽善や嘘っぱちではなく,本当の意味で「誰1人見捨てない社会」を実現するのであれば,ベーシックインカムの導入が有用だと思われます。
各種税金や年金などの支払いは,すべての国民に義務付けられているにも関わらず,すべての国民に平等にお金を分配する制度はありません。
ベーシックインカムの導入には,既に収めた年金額や障害や病気の程度などによっても,支給額に傾斜をかける必要があると思われますが,
国民全員に「あなたの価値を認めています」というメッセージを送る事ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は,「自○を減らすために日本社会ができること9選!!」について,私なりの考えをご紹介させていただきました。
あくまで,私がつらかった頃に考えたことが中心ではございますが,国民が心理的にも経済的にも貧しい思いをし続けて自殺が大幅に減るとは到底思えません。
また,「自殺死亡率」だけを見ていても,決して幸福な社会にはなりえないと思います。
社会の制度や文化を変えることは容易ではありませんが,それでも “クールビズ” などと同じように「優しさや思いやりをもつこと」が流行して,世の中が少しずつ変わっていけば良いなと思っております。
私も「消えたい」,「死にたい」と思い続けていた時期がありました。
それでも生き抜いてきたことで,強くなれたと思っております。
つらい思いをされている方にこそ,これからたくさん幸せになってほしいと願っております。
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【引用文献】
厚生労働省 (2022) . まもろうよ こころ
自殺対策の今 自殺対策の概要
厚生労働省ウェブサイト Retrieved from
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyoko
koro/taisaku/sesakugaiyou/
(2023年3月10日)
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