社会不安障害(SAD,対人恐怖症)で失ったチャンス5選とアドバイス(体験談)

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    セシル

    こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀

     今回は,「社会不安障害(SAD,対人恐怖症)で失ったチャンス5選とアドバイス(体験談)」についてお話しさせていただきます。

     私は約30年間,社会不安障害と闘病して克服することができました (^^)

     あくまで,私個人の体験談ではありますが,この病気の症状によって失ったチャンス5選をご紹介させていただいたうえで,

     同じように悩んでいる方に向けて,病気を克服した私からアドバイスもさせていただきます (^^♪

    目次

    社会不安障害(SAD,対人恐怖症)とは??

     「社会不安障害」とは,ひとことでいえば「対人恐怖症」「あがり症」のことです。

     大勢の人の前で発表を行う時など,主に人から注目を浴びる場面で過度に緊張してしまい,さまざまな症状を伴う病気です。

     社会不安障害は,英語でSocial Anxiety Disorderと表記され,SADと略されます。

     最近では,“社交”不安障害とよぶのが一般的です。

     社会不安障害(SAD,対人恐怖症)について,詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

    社会不安障害(SAD,対人恐怖症)で失ったチャンス5選とアドバイス(体験談)

     社会不安障害(SAD,対人恐怖症)による機会損失は計り知れません。

     社会的場面において,人から見られたり,他者から評価されることを極端に避けてしまうからです。

     誰でも不安や緊張を感じることはありますが,社会不安障害の方はそのプレッシャーが尋常ではなく,それによってさまざまな症状が伴うのです。

     今回は,大きく分けて5つの失ったチャンスをご紹介させていただきます。

    ① 勉強

     意外かもしれませんが,私の場合,『勉強』に社会不安障害が大きく影響しました。

     不安障害ゆえに,常に慢性的な不安があって,他者との比較にとても敏感でした。

     勉強をすることは,自分との対峙であり,他者との競争であるため,とにかく恐怖で集中することができませんでした。

     机に向かうだけで,心臓がバクバクなり,吐き気がして,とても受験勉強に集中することができませんでした。

    ~ 私からのアドバイス ~

     勉強が「難しい」「面白くない」ではなく,机に向かうだけで恐怖を覚えるという場合は,あなたも不安障害かもしれません。

     「学業不振」や「自己肯定感の低さ」も大きく影響するので,学校や塾のクラスは,あえて下のクラスで自分の勝てる環境に行くのがおすすめです。

     それでも不安や緊張が強い,または成績が芳しくないという場合は,家庭教師や個別指導の塾など,マンツーマンの指導を受けるのがおすすめです。

     最近では,オンライン家庭教師もあり,ご自宅で安心して受けられますね (^^♪

     私の場合,成績が伸びた時は,下のクラスで勝てた時,家庭教師に教えてもらった時,不安障害の治療薬として「SSRI」という薬を服用して,不安が軽減された時です。

     時間はかかりますが,自信がついて,慣れてしまえば,勉強への恐怖感は次第に薄まっていきます。

     ぜひ参考にしてみてくださいね (^^♪

    ② スポーツ

     社会不安障害(SAD,対人恐怖症)で,人から見られることが大の苦手だった私は,運動会,体育祭,バスケットボールの部活の試合などではとても緊張していました (^_^;)

     緊張で体が震えてイージーミスをしてしまうこともあれば,チームスポーツなのに声が出なくなってしまったこともあります。

     攻めなければ勝てないところで引いてしまっては,たくさんのチャンスを逃してしまいました。

     私の一番初めの失敗は,幼稚園の運動会の練習で,緊張して頭が真っ白になってしまい,みんなが見ている前で逆走してしまったことです。

     先生からも責められ,全く慰めてもらえず,今でもトラウマとして鮮明に覚えております。

    ~ 私からのアドバイス ~

     私は,大人になってからも趣味でバスケットボールを続けていて,勇猛果敢に攻めています(笑)

     今では他の方の緊張が目に見えて分かるくらい余裕ができました。

     もちろん,実力をつけることもとても大切ですが,実力がなくても自由にプレイできます!

     外国の方とも一緒にバスケットボールをすることがありますが,初心者でも周りの目を一切気にせず,自由にプレイされています。

     つまり,実力がないからといって,周りの目を気にしなければならない理由はどこにもないのです。

     一度,周りの目も声も無視して,自分の好きなように,自分を思う存分に出しきってみてください。

     それができると分かれば,考え方も世界も変わります。

     あなたの可能性を最大限に広げてくれます。

     周りに何か言われても気にしなくて大丈夫です (^^)

     「自己中」と思われること自体,海外からすれば,日本特有のマイナスの価値観かもしれませんよ。

    ③ 恋愛

     恋する気持ちが「憧れ」や「失恋」に終わるということは,誰もが経験しうることです。

     ですが,私は「社会不安障害」で,「女性恐怖症」ということもあり,多くのチャンスを逃してしまいました。

     小学生の頃は,好きな女の子に優しくすることができず,相手から好かれていても,恥ずかしくて「嫌い」と言ってしまいました。

     中学・高校では,男子校だったので,女の子の友人は皆無でした。

     男友達と女子校の文化祭に行っても,声をかける勇気がありませんでした。

     大学では,緊張しすぎて,好きな子ができても全く話しかけることができず,ほとんどが失恋に終わってしまいました。

     また,相手から告白されることもあったのですが,緊張しすぎて,その場から逃げるように去ってしまったこともあります。

     女の子は勇気を出して気持ち伝えてくれたのに,私の弱さのために傷つけてしまい,本当に申し訳なく思っております。

     そうやって,ずっと逃げ続けていると,多くのチャンスを逃してしまいますし,成長もできないまま大人になってしまいます。

    ~ 私からのアドバイス ~

     恋愛における自信をつけるには,年齢ではなく “経験を積むこと” 意外にありません。

     私は,清潔感やファッション,スタイルを磨くことはもちろん,笑顔の練習もしました。

     それでも結局,勇気がなければ何もすることはできませんでした。

     昨今は,SNSが普及していますから,誰とでも話せるSNSチャットなどを駆使して,色々な方と話してみてください。

     ネット上も立派なコミュニケーションですし,匿名だからこそ,深い話ができるということもあります。

     匿名なら,たとえ失敗しても,リアルでのダメージは0です。

     たとえ心が傷ついても,それも経験値になりますよ。

    ④ 仕事

     社会不安障害(SAD,対人恐怖症)の方にとって,仕事はとてもつらいものです。

     私は,不安障害の治療中に主治医の先生から「君に民間はきついよ」と言われました。

     順を追ってお話しさせていただくと,若い頃は人見知りを治したくて「接客業のアルバイト」をしたいと思いました。

     しかし,不安が強すぎて,応募するまでに時間がかかり,スタバの店員に憧れていましたが,躊躇ちゅうちょしている間に募集がなくなってしまいました。

     そこで,「スポーツジムのインストラクターならできるかな?」と思って,インストラクターの仕事を頑張りました。

     ですが,それも緊張が強すぎるがゆえに失敗ばかりを繰り返して,1年も経たないうちに逃げるように辞めてしまいました。

     次に,就職活動です。

     これも,社会不安障害ゆえに,とにかく不安と緊張が強すぎて,何もかも人より遅れてしまいました(汗)

     なんとか面接まで行けても,緊張して頭が真っ白になってしまい,面接でのパフォーマンスは常に最低でしたね (^_^;)

     仕事での発表やプレゼンでも,声や手が震える姿を見られたくなくて,逃げてばかりいました。

     これでは成長できませんし,次第に周りからもお願いされなくなっていきます。

     逆に,得意な方はどんどんチャンスを手にしていき,私との差がさらに開いていきました。

    ~ 私からのアドバイス ~

     就職活動や仕事において,社会不安障害の方は不安と緊張を避けられません。

     ともに社会的評価に晒されますし,就職活動は人生を大きく左右し,仕事には責任が伴うからです。

     ですが,私が働いた経験から言えば,社会人なんて大したことはありません。

     社会人になるだけなら誰でもなれます(笑)

     私は,学生に対して,社会人を美化しすぎるのはあまり良くないと思っています。

     それは全くの嘘だからです。

     実際,社会に出れば,ビックリするくらい精神年齢の低い方,偏見だらけで視野の狭い方,人の足を引っ張ることばかりに必死になっている方,何事にも意識の低い方,法令を守っていない企業,などなど色々な方々がいらっしゃいます。

     緊張するのは,あなたの頭の中で,相手を強大にし過ぎているからです。

     面接官も神様ではありませんし,運がいいだけのジャガイモだと思ってください(笑)

     肩の力を抜いてやったほうが,あなたの本来のパフォーマンスを発揮できますよ (^^♪

    ⑤ 人間関係

     社会不安障害(SAD,対人恐怖症)ゆえに,不安や緊張が強く,常にストレスを抱えているため,イライラしてしまう時もありました。

     それによって,相手を傷つけてしまったり,必要以上にこちらが傷ついてしまったりして,疎遠になってしまった人間関係もあります。

     一度壊れてしまった人間関係は元に戻せないことも多いですし,負が連鎖して,友達が減ってしまうということもありました。

     精神的に余裕があれば,もっと相手を大事にすることができたかもしれません。

     また,こちらも相手も不安障害である場合,お互いを理解し合えることもあれば,お互いの不安を高め合ってしまって,余計にしんどくなることもありました。

    ~ 私からのアドバイス ~

     まず,自分の感情に相手を巻き込まないように注意する必要があります。

     相手に不安をぶつけてしまうと,相手も精神的に動揺してしんどくなってしまいます。

     誰かに対する不満も怒りながら伝えてしまうと,聞いている相手が怒られているかのような気持ちになってしまうことがあります。

     あなたと接すると「しんどいな」と思われてしまうと,相手は自然とあなたから遠ざかっていきます。

     不安などの思いを相手に伝える時は,できる限り感情的にならないようにして,淡々と事実を話すようにすることが大切です。

     ですが,自分の感情を制御し続けていては,精神衛生上よろしくありませんから,カウンセラーの先生に自分の思いを伝えるなどして,心を整理する機会を用意しておくことが大切です。

    まとめ

     いかがでしたでしょうか。

     今回は,「社会不安障害(SAD,対人恐怖症)で失ったチャンス5選とアドバイス(体験談)」についてお話しさせていただきました。

     不安障害の方は,程度にもよりますが,あらゆる社会場面においてハンデを負っています。

     上手に生きるための工夫をしながらも,積極的に挑戦する姿勢が大切です。

     挑戦し続けることで,たとえ失敗しても,それでも頑張っている自分を「えらいな」と心から思えるようになっていきます。

     人生において,チャンスは非常に少ないですし,いつ訪れるかも分かりません。

     皆さんには,私のようにチャンスを逃さないように,「やらなかった後悔より,やった後悔」と思って,1つでも多くのことにチャレンジして,あなたの真の価値に気づいてほしいと思います🍀

    セシル

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    【参考文献】

    福西 勇夫 (監修) (2008) . 不安障害がよくわかる本
      主婦と生活社

    福西 勇夫 (監修) (2019) . ウルトラ図解 不安障害と
      パニック——正しく理解して対応・克服する
      ためのガイド—— 法研

    貝谷 久宣 (監修) (2017) . 社交不安症がよくわかる本
      講談社

    木村 昌幹 (2009) . 精神科医が書いたあがり症はなぜ
      治せるようになったのか 現代書林

    岡田 尊司 (2019) . 社交不安障害——理解と改善のための
      プログラム—— 幻冬舎

    清水 栄司 (2014) . 自分で治す「社交不安症」 法研

    山田 和夫 (監修)・山田 和惠 (監修協力) (2014) .
      図解 やさしくわかる社会不安障害 ナツメ社

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