底辺大学から【心理系・最難関大学院】に合格する方法と戦略(合格体験記)

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    セシル

    こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀

     今回は,「底辺大学から【心理系・最難関大学院】に合格する方法と戦略(合格体験記)」についてお話しさせていただきます。

     タイトルの通り,無名大学出身の方や,勉強,成績,偏差値に自信がない方を対象として,

     心理系トップクラスの大学院に合格する方法と戦略について,私自身の『合格体験談』を踏まえてアドバイスさせていただきます。

    目次

    私(セシル)について

    研究発表をするセシルの写真
    大学院生のセシル(研究発表中)

     私は底辺大学の学部出身です (^_^;)

     中高一貫校に通っていながら,メンタルダウンしてしまって,高校卒業後の18歳~20歳までの2年間,自分の部屋にひきこもっていたことがあります。

     その後,あるきっかけで,20歳の時に大学進学を決意しました。

     受験すれば誰でも入学できるような大学でしたが,『不登校』『ひきこもり』『ニート』の学生を快く受け入れてくれるような環境だったので,私はその大学だけを受験しました。

     入学後は次第にメンタルが回復していき,大学院に進学したいと考えるようになり,猛勉強の末,心理系で最難関の国立大学を受験して,合格しました!

     私のことについては『セシルのプロフィール』という記事で詳細にお話しさせていただいておりますので,ぜひご覧ください🍀

    底辺大学から【心理系・最難関大学院】に合格する方法と戦略(合格体験記)

     まず,「文系で大学院に進学!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,

     現在,心理系大学院は文系の中でトップクラスの激戦区となっております。

     主に,『公認心理師』『臨床心理士』の資格取得のために,大学院で必修科目を履修して修了する必要があるからです。

     最難関の大学院では,内部生(その大学出身の学生)でも落とされることが珍しくありませんし,私が大学院入試で不合格になった内部生の教育指導を行ったこともあります。

     とくに,『臨床心理学』系の大学院は,入試倍率が “数十倍” になるのが普通です。

     私は,大学では『臨床心理学』専攻,大学院では『実験系の心理学』専攻でしたが,

     心理学分野であれば,大学院入試の受験勉強の方法と戦略はほとんど同じなので,私の経験を踏まえてアドバイスさせていただきます。

    (※あくまで『社会人入試』ではなく,『一般入試』の方に向けてのアドバイスとなります)

    『合格戦略』を徹底的に練ろう!!

     さて,どんな試験においても,作戦会議が必須です。

     遠回りにならないように,しっかり『合格戦略』を練りましょう!

    最初に志望校を決めよ!

     まず第一に,志望校を決める必要があります。

     大学院入試も大学入試と同様に,「傾向」と「対策」が何よりも重要であり,志望校が決まらないことには勉強方針も定まりません。

     たとえば,オーソドックスな心理学の問題を出題する大学院もあれば,聞いた事がないような理論の解説を求める大学院もあります。

     まずは「○○心理学の分野で,○○に関わる研究がしたい」というようなイメージで,各大学のホームページを調べてみてください。

     ほとんどの大学院の研究室はホームページで情報を公開しています。

     「研究テーマがまだ決まっていない」,あるいは「こだわりがない」という方は,憧れの大学の大学院情報を調べて,そこでできる研究を考えるというのも合理的です。

    志望校を徹底的にリサーチせよ!

     志望校が決まったら,1校であれ,複数校であれ,あなたの志望する研究室を徹底的にリサーチしてください。

     具体的には,その研究室のホームページ,教員と学生の研究テーマ,希望する指導教官の論文や著書を調べて,願書なども取り寄せます。

     就職活動でも同じですが,大学院の研究室のリサーチはより徹底的に行う必要があります(就活のように何十社も受けられませんからね)。

     試験問題を自著の中から出題する教官もいますし,その教官の好きな研究や手法,関心のある話題,癖を把握しているほうがあらゆる面で有利です。

    大学院入試説明会への参加は必須!?

     志望する大学院で『入試説明会』『オープンキャンパス』『研究室紹介』などが開催されている場合は,必ず参加してください。

     参加しなれば「不合格」になるということはありませんが,受験のための情報や入学後の情報,そこでしか得られない情報が得られる可能性があります。

     また,ライバルの数やどんなライバルがいるのか,あるいは他の受験生と親しくなって情報共有することもできるかもしれません。

     社会人の方は仕事で忙しいかもしれませんが,できる限り参加されることをおすすめいたします。

    研究室訪問は必須!?

     志望する大学院の『研究室訪問』の必要性については,修士課程の場合は「行った方がよい」,博士課程の場合は「訪問必須」です。

     大学院は指導教官に弟子入りするような場所なので,研究室を訪問したほうが当然良いですし,受験前に訪問しない学生を快く思わない先生もいます。

     ただし,修士課程において,実力があるのに研究室訪問をしていないから「不合格」になるというのは聞いたことがありません(※ただし,願書に希望する指導教官の捺印が必要な大学院もあります)。 

     ちなみに,私は希望する指導教官にメールでアポを取って,研究室訪問をしました。

     訪問の際,教授と助教の先生と面談をして,研究室内部を院生の方に紹介してもらえました。

     研究室訪問では,研究テーマの相性によって断られる場合もあるそうですが,それなら受験する前に分かったほうが良いので問題なしです。

     そして,研究室訪問の際は,必ずアピールできるものを持参してください。

     自信と熱意はもちろん,パワポなどの資料で簡単に研究をプレゼンできればポイントが高いですね(とにかく忙しい教官の負担を極限まで減らしてくださいね)。

    セシル

    私は『菓子折り』を持参して喜んでもらえましたが,これはどちらでも良いです。

    内部生より点を取れ!

     合格するためには,筆記試験で平均点以上,そして内部生よりも点を取ることが重要です!!

     トップの成績を取る必要はありませんが,たとえば定員残り1名枠に対して,「内部生」と「外部生」が同じ得点で並んでいた場合,内部生が合格する可能性が高いです。

     内部生は学部の頃からその研究室で学んでおり,指導教官も学生も互いのことを良く知っていますし,筆記も面接も有利です(もちろん,地頭の良さもあります)。

     大学院によっては,内部生は「面接点」が加算されるなど,初めから下駄を履かされているところも多いです(※某国立大学教授からの裏情報)。

     審査する側の立場になれば分かりますが,わざわざ「内部生」を落として,「外部生」を採るというのはプレッシャーなのです。

    セシル

    昨今では,大学においても,保護者の影響力が強まってきていますからね (^_^;)

    『完璧な提出物』を作成しよう!!

     どこの大学院を受験するとしても『提出物』が必要です。

     提出物は大学院によって異なりますが,だいたいが『入学願書』『志望理由書』『研究計画書』『論文』などです(※大学院によっては,TOEFL,TOEIC,英検などの成績を提出する場合もあります)。

     これらは受験前に予め準備して作成するものなので,ここを手を抜くのは非常にもったいないです!!

     とくに,大学院入試では『研究計画書』が非常に重要です。

     『研究計画書』の点数に大きく左右される大学院もあります(※某公立大教授からの裏情報)。

     最難関の大学院では,優秀な卒業論文を書いていないと合格できないという研究室もあります(※某大学院予備校からの裏情報)。

    セシル

    大学院の受験と入学に必要な書類は,必ずあなたの目でしっかりと確認して不備のないようにしてくださいね。

    『入学願書』の作成

     『入学願書』は丁寧に作成しましょう。

     誤字脱字は論外ですし,手書きの場合は楷書できれいに書いてくださいね。

     入学願書の体裁も徹底的に守ってください。

     入学願書に書かれていることは,(※印)の部分も隈なく確認するようにしてください。

     いい加減な確認で,重要な情報を見落とすような学生の印象は非常に悪いです。

     入学願書に経歴・履歴の欄がある場合は,就職活動の履歴書と同様に丁寧に作成してください。

     証明写真もスーツのほうが印象が良いです (^^)

    セシル

     ちなみに,受験当時,私はフリーターだったので,履歴の欄は「○○会社 入社(アルバイト)」のように記載しましたよ (^^)

    『志望理由書』の作成

     『志望理由書』も絶対に手を抜いてはならない提出物です。

     大学院の教員は,内部生のことはよく知っていても,外部生のあなたのことは何もしらないのです。

     「どんな学生なのか?」,「どうして研究がしたいのか?」,「どれだけやる気があるか?」,「最後までやり通す力があるか?」など,相手の気持ちになって文章を作成することが大切です。

     受験する大学院によって,文字数の指定はさまざまですが多くても “A4用紙1枚程度” です。

     『志望理由書』は,研究テーマを具体的に定めてからのほうが書きやすいので,先に『研究計画書』を完成させてから作成するのがおすすめです。

     当然のことですが,『志望理由書』『研究計画書』は整合性のあるものにしてくださいね(一貫した内容でなければ,読み手は混乱してしまいますからね)。

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    『研究計画書』の作成

     さて,『研究計画書』です。

     大学院の入試の提出物において,最も重要であると言っても過言ではありません。

     研究計画書を見れば,その学生のレベルが分かります。

     というか,研究計画で論文の出来が決まります。

     最も大切なのは【問題と目的】ですが,研究計画書の文字数の指定が多い場合は【方法】までしっかり記載したほうが良いでしょう(※引用文献は文字数に含めません)。

     研究計画の段階で,国内外の先行研究をしっかり調べて,学術的背景を踏まえて書けているかということが重要です(※応用系の心理学では,社会的背景も重要です)。

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    『提出論文(卒業論文など)』の作成

     『提出論文』も大学院入試において,非常に重要な判断材料となります。

     論文の提出が必要な大学院がほとんどですが,卒業論文(または修士論文)と同等の論文の提出が条件であったり,卒業論文(または修士論文)の提出に限定していたり,そもそも論文の提出が必須ではない大学院もあります。

     提出論文にどれだけ重きを置くかは,大学院や教官の裁量にもよりますが,基本的には研究計画書(今後の研究)のほうが重要視されると思います。

    セシル

    私の指導教官は,興味のある研究以外はほぼ無関心な方だったので,私の卒論は全く読んでいなかったように感じました(笑)

    『受験勉強』の方法!!

     まず,勉強に魔法はありません。

     どんな勉強であっても,コツコツ頑張るしかありません。

     勉強とはそういうものです。

     ただし,“目的” に対する “最短距離” はあります。

    セシル

    効率よく勉強して,最短距離を走るために必要なことをアドバイスさせていただきます (^^)

    志望校の過去問を入手しよう!

     志望校の『過去問』入手は必須です!!

     『過去問』なくしては対策のしようがありません。

     『過去問』は大学院の窓口で,閲覧・コピーさせてもらえることが多いです。

     親切な大学では,入学願書の書類に直近分の『過去問』が附属していることもあります。

     また,大学院予備校などに『過去問』が保有されており,ネットで注文できるところもあります。

     金額はそこそこ高いです… (^_^;)

    0点覚悟で最初に過去問を解こう!

     勉強や偏差値に自信のない方にとって,自分のレベルより遥かに高い大学院の過去問を解いて実力を測ることは相当なプレッシャーですよね。

     ですが,それでも0点覚悟で,入試と同じ条件で,全力で『過去問』を解いてください!

     これは受験生である以上,誰もが避けて通れない道です。

     あまりに難しいと,心が折れそうになるかもしれません。

     もちろん,そこであきらめるのも,合格を目指して勉強するのも,あなたの自由です。

    セシル

    『過去問』を解いて採点したら,志望校と自分との距離を測って,どんな対策が必要かつ有効かを真剣に考えましょう!

    『英語』の試験対策(最重要)!

     大学院入試において,『英語』は間違いなく最重要の受験科目です!!

     ここだけの話ですが,英語が合格点に満たなければ『専門科目』の成績は見ないという大学もあります(※某国立大学教員からの裏情報)。

     逆に言えば,専門ができなくても,英語ができれば合格するというケースもあります(※某公立大学教授からの裏情報)。

     理由は簡単で,専門は勉強すれば誰でもできるようになるからです。

     しかし,英語にはセンスがあって,大学院入学後も成績が伸びない人はたくさんいます。

     そして,研究者にとって,英語ができないことは “致命傷” になります。

     大学院生でも,最難関の大学院で研究論文を書く以上,膨大な海外論文の精読が必須です。

    最難関大学院の『英語入試』のレベル

     繰り返しますが,大学院入試の受験勉強で最も力を注ぐ必要があるのは『英語』です。

     もちろん,英語が得意という方は無視していただいてもかまいませんが,ここでは私と同じように英語が苦手な方を対象にアドバイスさせていただきます (^^)

     最難関レベルの大学は,国公立・私立関係なく,英語は “激ムズ” です。

     私は,旧帝国大学はもちろん複数の国公立大学,難関私立大学(慶應義塾大学,早稲田大学など)の過去問を入手して,数年分を解きました。

     はい,はっきり言って “激ムズ” でした (^_^;)

     そして何より,試験時間が全く足りません。

     日本語の模範解答を読んでも難しかったり,面白くない話などが長文で出題されます(たとえば,哲学や脳科学など)。

     辞書持ち込み可の大学院もありますが,辞書に載っていない英単語が出てきたこともあります。

    (※私は関西出身ですが,関西の大学で言えば “関関同立” あたりの大学から『英語』のレベルが格段にやさしくなるように感じました)

    英語の勉強方法

     大学院入試の英語試験は,ほとんどの場合,和訳が中心です(※大学院によっては,細かい設問や英作問題が出題される場合もあります)。

     ゆえに,和訳に特化した英語の学習が最も効率的です。

     志望校に限らず,あらゆる大学院の過去問を解いてみるのがおすすめです。

     一度ではなく何度も同じ英文を和訳することが大切です。

     理想は,英文を見ただけでそのまま日本語で理解できるというレベルまで復習することです。

     志望校が「心理学英語」を出題する傾向がある場合は,海外の心理学書籍や英語論文を和訳して勉強するのがおすすめです。

     英語も心理学も同時に勉強できて一石二鳥ですね (^^♪

     『ヒルガードの心理学』の英語版が定番でおすすめです。

     単語の覚え方ですが,単語帳・熟語帳の丸暗記はもちろん,英文和訳の際に分からない単語は辞書ではなく,単語帳から引くようにしてください。

     単語帳の末尾の索引から調べることで効率的に学習できます。

     英単語帳は大学受験用のもので良いので,あなたの気に入ったものを使用してくださいね。

     ただし,単語・熟語は,基礎から最難関大学レベルまで全ておさえる必要があります。

     また,分からない単語や熟語に遭遇したら,必ず自分でもノートに書いてオリジナルの単語帳も作成してください。

     英語は,新しい問題をひたすら解くだけではなく,何度も復習して定着させることが大切です。

    セシル

     下記に,私の使用していた参考書をご紹介させていただいております。

     参考書や単語帳に関しては,あなたが使いやすい,覚えやすいと感じるものを使用してくださいね (^^)

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    専門科目『心理学』の試験対策!

     大学院受験では,専門科目として『心理学』も出題されます。

    (※『専門科目』も重要ですが,大学院受験まで時間がないという方は『専門科目』よりも『英語』の学習を優先することをおすすめいたします)

    最難関大学院の専門科目『心理学入試』のレベル

     専門科目の『心理学』の入試難易度は,大学院によってさまざまです。

     基本的な心理学用語の解説を求めれたり,その研究室の先生しか知らないような理論の解説を求めれられたりすることもあります。

     また用語解説と小論文を組み合わせたような問題もよく出題されます。

    『心理学用語』の覚え方

     まず,志望する分野の心理学の書籍を読みましょう。

     基本的な『心理学用語』を覚えて解説できるようにするために,私は自分で心理学用語をまとめたノートを作成しました。

     また,マニアックな問題が出題される場合もあるため,希望する指導教官の著作物はすべて入手して,内容を理解しておきましょう。

     指導教官の著作は,最新のものほど重要です。

    セシル

     時間に余裕があれば,試験対策として手書きでノートを作成するのがおすすめです。

     『心理学用語』は,「提唱者」,「理論の内容」,「現実の例」でまとめると覚えやすいですよ (^^♪

     用語にもよりますが,200字程度で十分です。

    『科目等履修生』という裏技

     外部生の方に,おすすめなのは志望する大学の『科目等履修生』になることです。

     たとえば,志望校の○○先生の『○○心理学』という授業を受講することで,筆記試験のヒントを掴むことができることがあります。

     教員によっては,自身の著書を教科書や授業の題材にしていることもあり,効率的に学習することもできます。

     入学金や授業料等,少し費用はかかりますが,おすすめの方法です。

    『おすすめ参考書』

     心理学の勉強を始めたばかりの方に『おすすめの参考書』が何冊かあります (^^)

     『おすすめの参考書』については,下記の『これから心理学を勉強したい方におすすめの本10選(入門~大学院受験)』という記事でご紹介させていただいておりますので,ぜひ参考にしてみてくださいね。

    専門科目『統計学』の試験対策!

     専門科目として『統計学』の問題が出題されるかどうかは,志望する大学院の研究室によります。

     基礎的な『統計用語』の解説であれば,『心理学用語』と同じように解説できればOKです。

     ただし,大学院によっては「表やグラフを見て分析・考察せよという問題」「統計学の英語論文」を出題してくる場合もあります。

     その傾向がある場合は,しっかり統計学に精通している必要があります。

     ですが,入試で高度な『統計学』の問題が出題されないのなら,『統計学』については入学後の学習でも十分に間に合います。

     私は,学部では臨床心理学を専攻しており,卒業論文が質的研究であったため,量的研究のことはさっぱり分かりませんでした (^_^;)

     大学院1年生の間に,『社会調査士』『専門社会調査士』の資格取得に必要な科目をすべて履修して,基本的な統計スキルを身に付けることができました。

     また,自身の研究を通して,実践的に身に付けたほうが効率が良いです。

    セシル

     余談ですが,研究者志望の方は『SPSS』だけではなく,『R』『Mplus』などの統計ソフトが扱えたほうが良いです。

     優秀な研究者ほど『R』を使用しています。

    『小論文』の試験対策!

     大学院入試では『小論文』が出題されることもよくあります。

     『小論文』についてもしっかり対策しておきましょう!

    『小論文』について

     小論文のお題が「大学院入学後の研究計画について述べよ」的なものであれば,あなたの研究計画を書けばよいだけです(※博士課程の場合,英語での執筆を求められる場合が多いです)。

     難しいのは,ある事柄に対して,あなたの意見や考察を述べよという問題です。

     その事柄があなたの知っていることなら良いですが,

     聞いたことがないような理論に対して「現在の国際情勢に照らしながら解説せよ」的な設問の場合は,さすがにお手上げですね (^_^;)

     名前から内容を推測できるような理論もありますが,「プレグナンツの法則を現代社会を例にして説明しろ」と言われても,知らなかったら絶望的ですよね(笑)

     ゆえに,余力があれば,日頃から専門書や論文,ニュースなどで,たくさんの情報を吸収する癖をつけておくことが大切ですね。

     ですが,試験勉強の優先度は,あくまで『英語』>『専門』>『小論文』です。

    『小論文』の書き方

     『小論文』の型は,【序論・本論・結論】の構成が書きやすくておすすめです。

     『序論』で問題を提起して,『本論』でその問題や解決策を展開して,『結論』で序論で問題提起した伏線を回収して,問題に対する解決策や限界などをまとめます。

     私はこのスタイルで合格しましたが,小論文のスタイルも論文と同様に人それぞれです。

     「起承転結」の構成でも良いですし,段落数を意識してもしなくても大丈夫です。

     どんな手法であれ,「最初から最後まで一貫したストーリー」と「説得力」をもって,読み手に配慮した読みやすい文章を執筆できることが重要です。

     『小論文』の書き方は,大学院受験用のテキストだけではなく,就職活動や公務員試験対策のテキストも役立ちますよ。

    セシル

     ちなみに,私は小論文の勉強をしたことも,参考書を利用したこともありません (^_^;)

     ただ,毎日,読書やニュースの記事を読む習慣があったので,文章は初めから比較的得意でした (^^)

    面接対策(口述試験・口頭試問)

     大学院入試では『面接試験』があります(※稀に,面接試験のみで入学できる大学院もあります)。

     『筆記試験』を通過しなければ『面接試験』まで進めない大学院もあれば,『筆記試験』と『面接試験』を同日にセットで実施する大学院もあります。

     就職活動を経験していれば,面接の対策・練習に非常に役立ちます (^^♪

     大学院入試での『面接試験』のコツは,アピールより誠実な受け答えです。

     質問されたり,与えらえた課題をしっかり理解して,正確かつ誠実に受け答えすることが大切です。

     答えになっていないようなチグハグな回答では,面接官からの印象も悪くなってしまいます。

     大学院入試の面接では,複数の教授陣を相手に受験生1人で行われるパターンが多いです。

     よくある質問パターンは,「志望理由を教えてください」,「研究テーマについて説明してください」などです。

     質疑応答においては,『志望理由書』や『研究計画書』で抽象的に書いたことが具体的に聞かれやすい傾向があります。

     相手の目を見て,スラスラと的確に答えられることが理想ですが,

     もしも答えに詰まってしまいそうになったら,長時間の沈黙を避けて「少し整理させてください」などと一言を添えたほうがよいでしょう。

     また,「最後になにかありますか?」などと聞かれたら,あなたの聞きたいことを質問したり,熱意をアピールしてください。

     大学院受験の予備校やコースもあるので,できれば模擬面接を受けることをおすすめいたします。

    セシル

    私は模擬面接を申し込んで受けたことがありますよ (^^♪

    緊張してボロボロだったので練習しておいて良かったです。

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    大学院入試・受験生の心構え(マインドセット)

     タイトルの通り,あくまでも “底辺大学から心理系の最難関大学院を目指す受験生に向けてのメッセージ” です。

     勉強や偏差値に自信がないと,よほどのKYでもない限り,震えあがる覚悟で戦う “勇気” と “根性” が必要です。

     ですが,研究の世界は完全に成果主義であり,出身大学名など全く関係ありません。

     無名大学出身でも研究業績に優れれば “有能” であると判断され,成果をあげられなければ,非常に肩身の狭い思いをする世界です。

     ゆえに,強い心をもつことが何より大切なのです。

     自分のレベルより遥かに優秀な大学院を目指すことは,人生を変えるための下剋上でもあります。

     大学よりも,優秀な大学院に進学することは,キャリアアップとして海外では非常に評価されます。

     周りの人に何を言われようが,自分のやっている事に誇りをもって,最後の最後まであきらめずに努力を続けてください。

     それでも「不合格」になってしまうことがあるのが競争ですし,運の要素もあります。

     大切なことは「これで良かったんだ」と思えるだけの努力をすることです。

     そして,”不可能” を “可能” にするのも努力だけです。

    セシル

    私は,頑張るあなたを心から応援いたします🍀

    受験生の疑問(Q & A)

    Q:受験勉強にはどのくらいの時間が必要でしょうか??

    セシル

    A:もちろん早ければ早いに越したことはありません。

     内部生の方なら半年や数か月程度でも良いかもしれませんが,外部生の方なら最低1年は必要だと思います。

     出身大学より遥かに上の大学院を受験するなら,一刻も早く受験勉強を開始してください。

     とくに「英語」のレベルを上げるのに非常に時間がかかりますから,「英語」に自信のない方は2~3年はほしいくらいです。

    Q:心理系の学部出身ですが,大学と大学院での研究テーマが違います。

     どうしたら良いでしょうか?

    セシル

    A:「卒業論文」と「修士論文」の研究テーマが異なることはよくあります。

     私もそうでしたし,「修士論文」と「博士論文」の研究テーマが違うという方も珍しくはありません。

     たとえテーマが違っていても,「これまでの研究」と「これからの研究」が確かに繋がっているように見せるのもテクニックです。

     また,学術的な繋がりが皆無であっても,あなたの問題意識という点で共通しているという主張もできます。

     全く関係がなくて繋げようがない場合は,「卒業論文」ではこれ,「修士論文」ではこれというように,

     「研究テーマが異なる理由」や「新たに違うテーマを研究したい理由」を明確かつ誠実にアピールすることができれば問題ありません。

     とくに修士課程においては,あまり影響がないと思います。

    Q:心理系の学部以外の出身で不安です。

     『心理学』は独学なのですが,大丈夫でしょうか?

    セシル

    A:他学部出身の方は,専門分野の知識や考え方について学ぶ機会が少ないため不利ではあります。

     ですが,他学部出身であることを理由に,試験で落とされることはまずないでしょう。

     つまり,入試で高得点を取れば全く問題ありません。

     むしろ,他学部出身で高得点を取れば,それだけ勤勉な学生であるという印象を受けると思います。

     また,『心理学用語』はそれほど難しくありませんし,研究も計画がしっかりしていれば大丈夫です。

     理系の方であれば,むしろ「統計学」や「数学」に強いというアピールもしやすいと思います。

    Q:卒業要件で「卒業論文」の提出が必須ではなかったため,「卒業論文」を書いておりません。

     どうすれば良いでしょうか??

    セシル

    A:まず志望校の受験資格をしっかり確認してくださいね。

     「卒業論文」の提出が必須な大学院が多いですが,そうではない大学院もあります。

     また,「卒業論文」でなくとも,同等の論文ならOKという大学院もあります。

     「卒業論文」が必須であれば,「同等の論文の提出ではダメか」などを大学に問い合わせて確認しましょう。

     「卒業論文」の提出が必須であれば,受験自体ができないかもしれません。

     同等の論文で良ければ,論文を作成しましょう。

    Q:「卒業論文」の出来が悪いのですが,どうしたら良いでしょうか??

    セシル

    A:まず「卒業論文」の提出が必須かどうか,受験資格を確認してみてくださいね。

     私の場合は,卒業論文を少しリバイズして提出しました。

     また,「卒業論文」と同等の論文の提出で良い場合,「卒業論文」の出来が不十分であるということを理由に,大学院浪人をして,浪人期間に研究活動をして一から論文を作り直す方もいらっしゃいます。

     大学院は研究機関ですから,論文は根性で作りましょう (^^)

    Q:大学院は複数校受験したほうが良いでしょうか??

    セシル

    A:複数校受験されることをおすすめいたします。

     受験費用はかかりますが,『臨床心理学』系の大学院であれば,ほとんどの方が3~5校以上受験するのが普通です。

    Q:大学院入試の試験当日の服装はどうしたらいいですか??

    セシル

    A:筆記試験は,私服でも問題ありませんがスーツで受験されている方もおられました。大学院は,社会人の方も受験されますからね。

     ちなみに,私は私服で受験しました。派手な服装は避け,落ち着いたシンプルな服装であれば問題ありません。

     ただし,面接試験は,就職活動と同様にスーツで身嗜みも整えて受験してくださいね(※大学院入試の面接マナーは,就職活動と同じです)。

     とくに,修士課程の面接はやばい人を落とすための試験でもありますから,常識のない人だと思われないように注意してくださいね (^_^;)

     また,筆記試験と面接試験が同日に実施される場合は,必然的にどちらもスーツになります。

    Q:他大学出身の外部生ということで差別されないでしょうか??

    セシル

    A:単に外部生であることを理由に,ネガティブな差別を受けるということは聞いたことがありません。

     ただし,研究の世界は,企業以上に成果主義なので,実力次第で普通に差別されます。

     レベルの低い学生は肩身の狭い思いをしますし,最悪居場所がなくなってしまうかもしれません。

     臨床系ならまだしも,とくに研究者コースは差別的です。

     あとは,出身大学のレベルに関わらず,新しいコミュニティに馴染めるかどうかというところですね (^_^;)

    Q:現役の学生ではなく,一度就職しているのですが,年齢がネックにならないでしょうか??

    セシル

    A:20代であれば基本的に大丈夫ですが,修士課程の場合,30歳を超えると,少し不利になる可能性はあります。

     研究者志望であれば年齢がネックになることはありますが,資格取得目的であればそれほど問題ではないと思います。

    Q:大学院生はアルバイトできますか??

    セシル

    A:できます。社会人院生の方もいるくらいですからね (^^)

     ですが,修士課程なら2年で修了できるので,修士で修了する方や『公認心理師』の受験が目的の方は,2年間だけと考えて,研究と勉強に打ち込んだほうが良いと思います。

     また,学部生の教育,カウンセリングや実験の助手,論文の校正など,大学院ならではのアルバイトは経験しておいて損はありませんよ。

     他の研究室の仲間ができることもあります (^^)

    Q:入学後は下宿したほうが良いでしょうか??

    セシル

    A:下宿したほうが良いと思います。

     私は経済的な余裕がなかったため,下宿することができず,電車やバスを乗り継いで,片道2時間近くかけて通学しておりました。

     朝寝坊したらまず間に合いませんね (^_^;)

     多少苦しくても,修士課程の2年で修了すると決めている方は,2年間の投資だと思って,下宿するのがおすすめです (^^)

    合格体験記まとめ

    地域猫と戯れるセシルの写真
    猫と戯れるセシル

     いかがでしたでしょうか。

     今回は,「底辺大学から【心理系・最難関大学院】に合格する方法と戦略(合格体験記)」についてお話しさせていただきました。

     心理系大学院は非常に人気であり,文系のなかで突出して高い合格倍率になっております。

     入試の結果に関わらず,本気で努力をすることは,あなたの人生にプラスをもたらしてくれます。

     受験勉強があなた人生の成長の糧となることを願っております🍀

    セシル

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