こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
今回は,「人間関係リセット症候群のメリットとデメリット」についてご紹介させていただきます。
『人間関係リセット症候群』とは??
『人間関係リセット症候群』とは,既存の人間関係をリセットしたいという心理状態を表す造語であり,病気ではなく,医学や心理学の専門用語でもありません。
人間関係をリセットするとは,たとえば,SNSのアカウントや友人の連絡先を全て削除したり,転職や引越しを繰り返したりすることなどが例としてあげられます。
人間関係リセット症候群は,どちらかと言えばネガティブなニュアンスで用いられる言葉ですが,人間関係をリセットすること自体は必ずしも悪いことではありません。
ただし,人間関係リセット症候群の方は,衝動的に人間関係のリセットを繰り返してしまう傾向があります。
『人間関係リセット症候群』のメリットとデメリット
『人間関係リセット症候群』のメリットとデメリットをご紹介させていただきます。
『人間関係リセット症候群』のメリット
心機一転できる
人間関係をリセットすることで心機一転することができます。
不要なSNSアカウントを削除したり,連絡先を整理することで気持ちもスッキリします。
新しいフィールドで1からやり直したいという時に人間関係リセット症候群が発動するかもしれません。
有害な人間関係を断ち切れる
人間関係をリセットすることの最大のメリットは,有害な人間関係を断ち切れることです。
いじめ加害者やパワハラ上司,足を引っ張ってくる人など,あなたにとって有害な人間との関係を断つことで,ストレスの根源から解放されます。
有害な人間と付き合い続けても,あなたにとってデメリットしかありませんから,リセットしたほうがよい場合もあります。
新しい人間関係を構築できる
人間関係をリセットした後は,自分だけの時間を大切にするのも良いですし,新しい人間関係を構築する機会にもなります。
転職や引越しで住所や職場が変われば,新しい人間関係や人脈を作ることができますし,自分を取り巻く環境そのものを変えることができます。
また,新しい人間関係を構築する際に,これまでの人間関係で得た経験を活かすことができます。
『人間関係リセット症候群』のデメリット
孤独になる
人間関係をリセットして,これまでの人間関係を断ち切れば,当然のことながら孤立してしまいます。
1人でいることが好きな方もいるでしょうが,孤独が長期化すると次第にさみしさを感じるようになります。
人間は孤独に弱い生き物であるため,精神衛生的にデメリットになる場合もあります。
人間関係を完全にリセットすることはできない
人間関係をリセットするとは,文字通りこれまでの人間関係をリセットして振り出しに戻るという意味ですが,現実はゲームのようにリセットすることはできません。
人間関係をリセットしたつもりでも,それまで関わっていた相手からあなたの記憶を消すことはできませんし,同窓会や地元の繋がりなどで相手から接触してくることもあります。
どこかで偶然出会って話しかけられる場合もありますし,完全にリセットすることは現実的に不可能です。
リセットしてから後悔しても遅い
「覆水盆に返らず」という言葉があるように,リセットしてから後悔しても遅いのです。
一度壊れた人間関係を簡単に修復できるとは限りませんし,人間関係をリセットした事実は消えません。
わだかまりが残るかもしれない
人間関係をリセットして,あなたにとって良かったと思えても,これまでの人間関係にわだかまりを残してしまうことがあります。
何度も人間関係のリセットを繰り返していると,周りから自分勝手な人という印象を持たれてしまいて,信頼を失うことがあります。
また,人間関係をリセットするような行為をよく思わない相手から恨まれる可能性もあります。
『人間関係リセット症候群』の人にありがちな特徴
『人間関係リセット症候群』の方は,何度も人間関係を衝動的にリセットしてしまう傾向があります。
どんなタイプの人が人間関係リセット症候群に陥りやすいのかをご紹介させていただきます。
完璧主義
『人間関係リセット症候群』の方は,完璧主義者であることが多いです。
完璧主義であるがゆえに,人間関係の曖昧さや相手の欠点に耐えられず,ストレスを避けるために人間関係をリセットすることを繰り返してしまう傾向があると考えられます。
情緒不安定
人間関係リセット症候群の方は,情緒不安定な性格であることが少なくありません。
SNSのアイコンやプロフィールをコロコロ変えてしまうという方は要注意です。
情緒不安定な方は,気分の浮き沈みが激しいため,衝動的に人間関係をリセットしてしまうことがあります。
かまってちゃん
人間関係をリセットすることを繰り返すのは,実はかまってちゃん特有の行動である可能性もあります。
周りに自分のことを気にしてもらいたいがために,人間関係をリセットすることで注目を集めようとする深層心理があります。
周りからみれば,明らかにかまってちゃんなのですが,本人は無自覚であることも多いです。
かまってちゃんの中には,非常に不器用で甘え下手な方も意外に多いのです。
上昇志向
上昇志向の強い方も人間関係リセット症候群になりやすい傾向があります。
夢や目標を達成するために,無駄な時間や労力を排除するのと同様に,不要な人間関係もリセットします。
「朱に交われば赤くなる」という言葉があるように,人は周囲に影響されやすい存在です。
それゆえ,上昇志向の方は自分にとってマイナスであると判断した人間関係をリセットする傾向があります。
まとめ
・『人間関係リセット症候群』にはメリットとデメリットがある
・人間関係をリセットしたことによる功罪は結果論
・人間関係リセット症候群に陥りやすい方には特徴がある
いかがでしたでしょうか。
今回は,「人間関係リセット症候群のメリットとデメリット」についてご紹介させていただきました。
人間関係における悩みはさまざまで,常に相手が存在する問題であるため,どのような対処をすれば望み通りの展開になるかは結果論なところがあります。
人間関係をリセットすることで物事が好転すれば成功かもしれませんが,人間関係をさらに悪化させてしまったり,衝動的にリセットしてしまったことを後悔するかもしれません。
もし,人間関係をリセットしてしまったことを後悔した場合は,素直に反省することも大切ですし,「そうせざるを得ないほど自分は精神的に追い詰められていたんだ」と自分を理解して許してあげることも大切です。
今後,人間関係をリセットしたい衝動に駆られた時は,リセットする前に,良い結果だけではなく,悪い結果もシミュレーションして総合的に検討することをおすすめいたします。
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