こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
私は,約30年かけて『社会不安障害(SAD)』を克服することができました (^^♪
今回は,「社会不安障害(SAD,対人恐怖症)の方に向いていない仕事・アルバイト6選!!」をご紹介いたします。
社会不安障害(SAD,対人恐怖症)とは??
『社会不安障害』とは,ひとことでいえば『対人恐怖症』や『あがり症』のことです。
大勢の人の前で発表を行う時など,主に人から注目を浴びる場面で過度に緊張してしまい,さまざまな症状を伴う病気です。
社会不安障害は,英語でSocial Anxiety Disorderと表記され,SADと略されます。
最近では,“社交”不安障害とよぶのが一般的です。
社会不安障害(SAD,対人恐怖症)の方に向いていない仕事・アルバイト6選!!
社会不安障害(SAD,対人恐怖症)の方は,基本的に人から見られ続けたり,評価されることが苦手なため,
大勢の人から注目を浴びるような仕事は向いていないと言えるでしょう。
もちろん,やりたい仕事であれば何でもOKですし,苦手な事に挑戦する方の勇気には敬意を表しますが,
特に目的がないのであれば,あえて向いていない仕事を選ぶ必要はないでしょう。
今回は,あくまで傾向としておすすめできない仕事をご紹介させていただきます。
① 接客業
社会不安障害(SAD,対人恐怖症)の方には,『接客業』はあまりおすすめできる仕事ではありません。
『接客業』はコミュニケーション能力が問われますし,人に見られる仕事なので,社会不安障害の方は緊張しすぎてしまいます。
緊張がお客様にも伝わって不安にさせてしまうかもしれません。
ただ,「人見知り」を治したいという理由で,あえて苦手分野に挑戦されるという方は多いと思います。
私も社会不安障害と診断される前は,『接客業』のアルバイトに挑戦していました。
結果,私は失敗ばかりで余計に自信を失ってしまいました(汗)
個性というものはそう簡単には変わりませんし,人には向き不向きがあるということを悟りました。
苦手を克服するために挑戦することも勇気ある決断ですし,限られた時間を向いていることに投資するということも英断だと思います。
② 営業職
『営業職』は,社会不安障害(SAD,対人恐怖症)の方には最もおすすめしない仕事です。
よほど営業成績が良いということでもない限り,精神を病んでしまう可能性が高いと思います。
営業はプレッシャーのかかる仕事ですし,社会不安障害の方には通常の何倍ものプレッシャーがのしかかります。
プレッシャーに耐え続けても,成績が悪くて上司から叱責を受け続けると「うつ状態」になってしまうかもしれません。
③ 教師
『教師』も教壇に立つ仕事なので,社会不安障害(SAD,対人恐怖症)やあがり症の方にはあまりおすすめできません。
生徒の目だけではなく,保護者の目もあります。
授業参観も避けては通れません。
また,小学校の先生であれば,音楽の時間に生徒全員の前で歌を歌わなければならない時もあります。
④ アスリート
『アスリート』である場合,社会不安障害(SAD,対人恐怖症)の方は,プレッシャーを受けやすいため,緊張で体が固まってしまうと本来の実力を発揮できないかもしれません。
競技にもよりますが,プレッシャーに弱いということは間違いなく不利に働きます。
例えば,私はバスケットボールをしていましたが,試合では大勢の人が見に来ていますし,
連続でミスをしてしまうと,プレッシャーに弱い方はその後のパフォーマンスにも悪影響を及ぼしてしまいます。
一流のアスリートでさえも緊張しますから,社会不安障害の方はその何倍ものプレッシャーを感じることになるでしょう。
⑤ お笑い芸人
『お笑い芸人』もお客様の前で,パフォーマンスを披露して,評価される仕事であるため,緊張に弱い方にはおすすめできません。
テレビに出演して芸能人として活動すれば,インターネット上で誹謗中傷されることもあります。
社会不安障害の方は,周りからどう思われているかを非常に気にしてしまいますから,ショックが大きいと思います。
⑥ 政治家
『政治家』は,非常に責任の重い仕事です。
日常生活においても模範となる行動が求められます。
取材記者からカメラの前で,追求されている場面も多く見かけますね。
『政治家』は,実名で素顔を晒して戦う仕事なので,社会不安障害の方には非常に荷が重い仕事だと思います。
極度の緊張にさらされ続ければ,病状が悪化しても不思議ではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は,「社会不安障害(SAD,対人恐怖症)の方に向いていない仕事・アルバイト6選!!」をご紹介させていただきました。
本記事が参考になれば幸いですが,あなたの人生ですからどんな仕事を選択するかはあなたの自由です。
社会不安障害の方が,営業職で成功されているコラムを読んだこともありますし,私が昔,授業を受けた先生の中には『パニック障害』を抱えている方もおられました。
病気の症状には程度の差もありますし,必ずしも向き不向きで全てが決まるというわけではありません。
人の能力は多種多様であり,人前が苦手でもすごく話が上手だったり,社会不安障害だからこそ人と関わるのが好きだったりもします。
『社会不安障害』という病気を克服するのも良いですし,克服までは行かずとも個性として長く付き合っていくのも良いことだと思います。
また,向いていないからこそ人一倍がんばろうと決意することもできますし,仕事を通して病気を克服できるなら本当に素晴らしい事だと思います。
本記事が,社会不安障害の方やその親御さんの参考になれば幸いです。
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【参考文献】
福西 勇夫 (監修) (2008) . 不安障害がよくわかる本
主婦と生活社
福西 勇夫 (監修) (2019) . ウルトラ図解 不安障害と
パニック——正しく理解して対応・克服する
ためのガイド—— 法研
貝谷 久宣 (監修) (2017) . 社交不安症がよくわかる本
講談社
木村 昌幹 (2009) . 精神科医が書いたあがり症はなぜ
治せるようになったのか 現代書林
岡田 尊司 (2019) . 社交不安障害——理解と改善のための
プログラム—— 幻冬舎
清水 栄司 (2014) . 自分で治す「社交不安症」 法研
山田 和夫 (監修)・山田 和惠 (監修協力) (2014) .
図解 やさしくわかる社会不安障害 ナツメ社
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