こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
今回は,「【心理学】『好き』の反対は『嫌い』じゃないって科学的にどういこと!?」についてご説明させていただきます。
【心理学】『好き』の反対は『嫌い』じゃないって科学的にどういこと!?
皆さんは「好きの反対は嫌いじゃないよ~」と聞いたことがありませんか??
なんとなく知っているという方も多いと思います。
では,具体的にどういうことなのでしょうか?
できる限り分かりやすく解説させていただきます (^^)
まず大前提として,『心理学』では『好き』と『嫌い』の感情を同一の尺度で測定することはできません。
つまり,下の【質問例1】のような調査アンケートは科学的には失敗しています。
【質問例1】
(Q)
あなたは「△□」が好きですか?? 当てはまるものに○をつけてください。
(A)
5:好き
4:やや好き
3:どちらでもない
2:やや嫌い
1:嫌い
ある対象(△□)に対して,5段階評価で「好きですか??」と質問をして「5:好き」と回答した人に,
同じ対象(△□)に対して,5段階評価で「嫌いですか??」と質問をしていたら「1:嫌い」と回答していたとは限らないからです。
実際,『好きな有名人ランキング』と『嫌いな有名人ランキング』を見ると,同じ人がどちらも上位にランクインしているということがよくあります。
『好き』も『嫌い』も相手に対する関心が強いことに変わりはなく,
両者の感情は国語的には反対であっても,心理的には混ざり合っていることがあり,完全に切り分けることはできないのです。
『可愛さ余って憎さが百倍』とは,本当によく言ったものですね (^_^;)
『心理学』は『科学』なので,正確に調査するためには下の【質問例2】のようになります
【質問例2】
(Q)
あなたは「△□」が好きですか?? 当てはまるものに○をつけてください。
(A)
5:とてもそう思う
4:ややそう思う
3:どちらでもない
2:あまりそう思わない
1:全くそう思わない
つまり,「好きですか??」,「嫌いですか??」のどちらで質問しようが,【質問例2】のような選択肢が科学的には適切なのです。
他の質問に置き換えても同じですよ (^^)
たとえば,「身長170㎝,体重75㎏の男性は重いと思いますか??」という質問に対して,
「重い ↔ 軽い」の選択肢に回答してもらう調査は,大学の卒論であれば,指導教官から「学術研究として不適切である」という指摘を受けるかもしれません。
※ただ実際には,曖昧になっている部分もあります (^_^;)
まとめ
・『好き』の反対は『嫌い』とは限らない
・『好き』と『嫌い』は完全に切り分けられるものではなく,混ざり合う感情である
(※「好き100%」,「嫌い100%」というのは稀)
・心理学のアンケート調査では「好き ↔ 嫌い」などではなく,「そう思う ↔ そう思わない」や「あてはまる ↔ あてはならない」のように選択肢の言葉を揃えるが基本
いかがでしたでしょうか。
今回は,「【心理学】『好き』の反対は『嫌い』じゃないって科学的にどういこと!?」についてご説明させていただきました。
人間関係において,たとえ相手に「嫌い」と言われてもダイレクトに受け取る必要はありません (^^)
あなたの「嫌い」も複雑であるように,相手の本当の気持ちもよく分からないものなのです。
また,テレビなどの街角調査では「好きですか?」,「嫌いですか?」とよく質問されていますし,私のTwitterアンケートでも「好き」,「嫌い」の選択肢を用意することが多いです。
分かりやすくて便利なのですが,科学的には『好き』の反対は『嫌い』ではないということを覚えておくと良いですよ (^^♪
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