
こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
私は,約30年かけて『社会不安障害(SAD)』を克服することができました (^^♪
今回は,『社会不安障害』と『社交不安障害』の違いについて解説させていただきます。
『社会不安障害』と『社交不安障害』の違いとは??

先に結論を言うと,『社会不安障害』も『社交不安障害』もどちらも同じ病気です。
英語ではどちらもSocial Anxiety Disorderと表記され,『SAD』と略されます。
両者の違いは日本語の表記だけです。
SADとは??

『SAD(社会不安障害:社交不安障害)』とは,ひとことでいえば『対人恐怖症』や『あがり症』のことです。
大勢の人の前で発表を行う時など,主に人から注目を浴びる場面で過度に緊張してしまい,さまざまな症状を伴う病気です。

なぜ名前が違うの??

日本において,1994年にSAD(Social Anxiety Disorder)は『社会不安障害』と訳され,その後,『社交不安障害』という表記になりました(山田・山田, 2014)。
現在では,『SAD』は『社交不安障害』や『社交不安症』と表記されるのが一般的であり,2018年に私が心療内科・精神科で受診した際も『社交不安障害』と診断されました。
つまり,どちらも同じ病気であり,日本語訳が後に変更されたという事です。
『社会不安障害』と『社交不安障害』ではニュアンスが違う気がしますね。
『社会不安障害』と『社交不安障害』の違いとは??:まとめ
・『社会不安障害』と『社交不安障害』は同じ病気
・両者の違いは,SAD(Social Anxiety Disorder)の日本語訳の違い
・現在は『社交不安障害』と表記されることが多い
いずれにしても,『社会不安障害・社交不安障害・SAD』と聞いてもあまりピンときませんよね。
この病気については,社会ではまだ十分に認知されているとはいえないのが現状です。
SADは,重症の場合はひきこもりに繋がりやすく(山田・山田, 2014),単なる社交場面における問題ではないため,
当サイトでは,あえて“社会”不安障害と呼称するようにしております。
病気を経験した元当事者(元患者)としても,『社会不安障害』という名称のほうが病名としてしっくりきます。
SAD(Social Anxiety Disorder)の日本語表記については,今後も動向を見守っていきたいと思います。
当サイトでは,SAD(社会不安障害,社交不安障害)の体験談を発信するとともに,SADの認知度を高めることに貢献したいと思っております。
本記事がSADという病気への理解を促進する一助となりましたら幸いです。

最後まで読んでくださり,ありがとうございました。
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【参考文献】
福西 勇夫 (監修) (2008) . 不安障害がよくわかる本
主婦と生活社
福西 勇夫 (監修) (2019) . ウルトラ図解 不安障害と
パニック——正しく理解して対応・克服する
ためのガイド—— 法研
貝谷 久宣 (監修) (2017) . 社交不安症がよくわかる本
講談社
木村 昌幹 (2009) . 精神科医が書いたあがり症はなぜ
治せるようになったのか 現代書林
岡田 尊司 (2019) . 社交不安障害——理解と改善のための
プログラム—— 幻冬舎
清水 栄司 (2014) . 自分で治す「社交不安症」 法研
山田 和夫 (監修)・山田 和惠 (監修協力) (2014) .
図解 やさしくわかる社会不安障害 ナツメ社
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