


こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
今回は,「社会不安障害と社交不安障害の違い」について解説させていただきます。
「社会不安障害」と「社交不安障害」の違いとは??


先に結論を言うと,「社会不安障害」も「社交不安障害」もどちらも同じ病気です。
英語ではどちらもSocial Anxiety Disorderと表記され,SADと略されます。
両者の違いは日本語の表記だけです。
SADとは??


SAD(社会不安障害:社交不安障害)とは,ひとことでいえば「対人恐怖症」や「あがり症」のことです。
大勢の人の前で発表を行う時など,主に人から注目を浴びる場面で過度に緊張してしまい,さまざまな症状を伴う病気です。
「SAD」について,詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。


なぜ名前が違うの??


日本において,1994年にSAD(Social Anxiety Disorder)は「社会不安障害」と訳され,その後,「社交不安障害」という表記になりました(山田・山田, 2014)。
現在では,SADは「社交不安障害」や「社交不安症」と表記されるのが一般的であり,2018年に私が心療内科・精神科で受診した際も「社交不安障害」と診断されました。
つまり,どちらも同じ病気であり,日本語訳が後に変更されたという事です。
「社会不安障害」と「社交不安障害」ではニュアンスが違う気がしますね。
「社会不安障害」と「社交不安障害」の違いとは??:まとめ
・「社会不安障害」と「社交不安障害」は同じ病気
・両者の違いは,SAD(Social Anxiety Disorder)の日本語訳の違い
・現在は「社交不安障害」と表記されることが多い
いずれにしても,「社会不安障害・社交不安障害・SAD」と聞いてもあまりピンときませんよね。
この病気については,社会ではまだ十分に認知されているとはいえないのが現状です。
SADは,重症の場合はひきこもりに繋がりやすく(山田・山田, 2014),単なる社交場面における問題ではないため,
当サイトでは,あえて“社会”不安障害と呼称するようにしております。
病気を経験した元当事者(元患者)としても,「社会不安障害」という名称のほうが病名としてしっくりきます。
SAD(Social Anxiety Disorder)の日本語表記については,今後も動向を見守っていきたいと思います。
当サイトでは,SAD(社会不安障害,社交不安障害)の体験談を発信するとともに,SADの認知度を高めることに貢献したいと思っております。
本記事がSADという病気についての理解を促進する一助となりましたら幸いです。



最後まで読んでくださり,ありがとうございました。
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【参考文献】
貝谷 久宣 (監修) (2017) . 社交不安症がよくわかる本
講談社
木村 昌幹 (2009) . 精神科医が書いたあがり症はなぜ
治せるようになったのか 現代書林
岡田 尊司 (2019) . 社交不安障害——理解と改善のための
プログラム—— 幻冬舎
清水 栄司 (2014) . 自分で治す「社交不安症」 法研
山田 和夫 (監修)・山田 和惠 (監修協力) (2014) .
図解 やさしくわかる社会不安障害 ナツメ社
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