こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
私は,約30年かけて『社会不安障害(SAD)』を克服することができました (^^♪
今回は,「社会不安障害(SAD)には色々なパターンがある!?」について解説させていただきます。
社会不安障害(SAD)とは??
『社会不安障害』とは,ひとことでいえば『対人恐怖症』や『あがり症』のことです。
大勢の人の前で発表を行う時など,主に人から注目を浴びる場面で過度に緊張してしまい,さまざまな症状を伴う病気です。
社会不安障害は,英語でSocial Anxiety Disorderと表記され,SADと略されます。
最近では,“社交”不安障害とよぶのが一般的です。
社会不安障害(SAD)には色々なパターンがある!?
同じ社会不安障害(SAD)であっても,人によって不安や恐怖を感じる場面は違います。
今回は,それぞれのパターンについて簡単にご紹介させていただきます。
本記事で参考にした文献についても記事の末尾でご紹介させていただいておりますのでご確認ください。
スピーチ恐怖
『スピーチ恐怖』とは,人前で話をすることにひどく緊張する症状のことです。
たとえば,結婚式でスピーチをしたり,会議でプレゼンテーションをしたり,みんなの前で自己紹介をしたりする場面で緊張しすぎてしまうことです。
日本人の社会不安障害で最も多いのがスピーチ恐怖であると言われています。
私自身もスピーチが最も苦手ですし,学会発表をする時はいつも緊張します。
対人恐怖
『対人恐怖』とは,相手が自分をどう思っているかなどが気になり,相手の心を深読みし過ぎてしまったりすることで,他人との関わりに苦痛を感じている症状のことです。
家族や親しい友人であれば緊張しなくても,それ以外の人に対人恐怖を感じている場合があります。
視線恐怖
『視線恐怖』にはいくつかのパターンがありますが,代表的な症状は『他者視線恐怖』と『脇見恐怖』です。
『他者視線恐怖』とは,他者からの視線を恐れる症状のことであり,それゆえに外出ができなくなるということもあります。
『脇見恐怖』とは,横目恐怖とも言われ,自分の視界に入ってくる人を極端に意識してしまう症状のことです。
また,他人の視界に入ることを避けようとする症状もあります。
見たくないと思っていても視線を送ってしまうため,相手に不快な思いをさせてしまうことを恐れています。
赤面恐怖
『赤面恐怖』とは,顔が赤くなることに恥ずかしさや恐怖を感じている症状のことです。
たとえば,授業中に急に先生に自分の名前を呼ばれて,顔が真っ赤になってしまうことなどがあります。
赤面することを恥ずかしいと思っていて,そうなりそうな場面を避けるようになります。
会食恐怖
『会食恐怖』とは,外食恐怖とも言われ,他人と一緒に食事をすることに不安や恐怖を感じる症状のことです。
誰かに食事するところを見られていると緊張してしまい,外食することができなくなるという症状です。
たとえば,飲み会やパーティーなどで,異常なほど緊張している場合があります。
電話恐怖
『電話恐怖』とは,人が見ているところで電話で話すことに恐怖を感じる症状のことです。
私は,対面では平気で人と話すことができますが,人前での電話だけは苦手でした。
電話の際は,お互いの声だけに集中するため,「丁寧に話さなければ」,「失敗したらどうしよう」と思っていました。
職場の同僚が近くにいると,上手な電話応対ができているかを見られて(聞かれて)いるような気がしていました。
書痙
『書痙』とは,人前で字を書こうとすると手がふるえてしまい,上手く書けない症状のことです。
たとえば,人前で署名をしたり,アンケートに回答したりという場面で緊張して手がふるえてしまうということがあります。
振戦恐怖
『振戦恐怖』とは,体がふるえることに対する恐怖のことであり,緊張で声や手がふるえるてしまうことがあります。
私も,人前で話さなければならない時に,緊張で声がふるえたり,手に持っている資料がガタガタとふるえてしまい,恥ずかしさを感じたことが何度もあります。
腹鳴恐怖
『腹鳴恐怖』とは,人前でお腹が鳴ることへの恐怖です。
たとえば,学校で授業中にお腹が鳴ってしまうことを異常に恐れているということがあります。
おならも同じですね。
もし,お腹が鳴ってしまった時は,周りが気づいていない場合は知らんぷりをすれば良いですし,気づかれている場合は笑って「失礼しました」と言えば良いです。
人間ですから誰でもあることです。
発汗恐怖
『発汗恐怖』とは,汗をかく姿を他人に見られることに恐怖を感じる症状のことです。
緊張して大量に汗をかいてしまうこともあり,汗をかいている姿を見られることが恥ずかしいため,人との接触を避けてしまう場合があります。
排尿恐怖
『排尿恐怖』とは,近くに人がいると排尿できなくってしまう症状のことです。
学校や職場,公共のトイレなどで症状が出ることが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は,「社会不安障害(SAD)には色々なパターンがある!?」について解説させていただきました。
『Cecil Lab(セシルラボ)』では,社会不安障害(SAD)について,私自身の体験談をベースに,できるだけ簡潔にご紹介させていただいております。
本記事が『社会不安障害(SAD)』や自分自身のことについて学ぶきっかけになりましたら幸いです。
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【参考文献】
福西 勇夫 (監修) (2008) . 不安障害がよくわかる本
主婦と生活社
福西 勇夫 (監修) (2019) . ウルトラ図解 不安障害と
パニック——正しく理解して対応・克服する
ためのガイド—— 法研
飯島 慶郎 (監修) (2017) . 視線恐怖症,脇見恐怖症,
正視恐怖症の本当の原因と治し方
ブリーフセラピー・カウンセリング・センター
ホームページ https://www.brieftherapy-
counseling.com/gazephobia-5035.html
(2022年11月25日)
貝谷 久宣 (監修) (2017) . 社交不安症がよくわかる本
講談社
木村 昌幹 (2009) . 精神科医が書いたあがり症はなぜ
治せるようになったのか 現代書林
岡田 尊司 (2019) . 社交不安障害——理解と改善のための
プログラム—— 幻冬舎
清水 栄司 (2014) . 自分で治す「社交不安症」 法研
山田 和夫 (監修)・山田 和惠 (監修協力) (2014) .
図解 やさしくわかる社会不安障害 ナツメ社
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