こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
(※写真は子どもの頃の私です)
今回は,「息子が語る『母子家庭の子どもで一番つらかったこと(体験談)』」についてお話しさせていただきます。
母子家庭といっても,離別や死別,養育費の有無や経済状況,教育方針や支援者の有無など,それぞれのご家庭のパターンによって随分な違いがあります。
あくまでも “私個人の体験談” のご紹介ということをご理解くださいますようお願いいたします。
息子が語る『母子家庭の子どもで一番つらかったこと(体験談)』
母子家庭の息子として,つらかったことはたくさんあります。
親と会う時間が少なくて,著しい愛情不足になったことや,経済的に貧しくて,毎日「お金がない,お金がない」と母から言われるのもつらかったですし,
理由も分からない「孤独感」や「不安感」を常に抱えていましたし,専業主婦がいないために家は散らかり放題でした。
また,私の幼い頃は,少なからず “片親の子ども” という目で見られる偏見もありました。
なかでも,私が一番つらかったことは,”親からの教育をほとんど受けられなかったこと” です。
母親は,私に対して,教育を全くしてくれなかったのですが,高学歴や優秀な人間になることを強く望んでいました。
これが本当につらかったことですし,大人になってもコンプレックスとして残っています。
父親からの教育を一切受けられなかった
まず,私が1歳の頃に父親が病死したため,父親の記憶が一切ありません。
なので,父親から「もらった言葉」も「受けた教育」も皆無に等しいです。
テレビドラマを見ていて,父親が子どもを叱っていたり,教育しているシーンを見ると,本当に羨ましくて,寂しい気持ちになります。
もし父親が生きていたら,見本として,たくさんの事を教えてもらったり,学ぶことができ,そもそもの教育方針や水準も違っただろうなと思います。
タラレバ言っても仕方ないことですが,大人になるほど,自分の失ったものの大きさを感じるようになりました。
母親からの教育もほとんど受けられなかった
父が亡くなって,すぐに母が働きに出なければならなかったので,私には幼い頃に母親と過ごした記憶や思い出がほとんどありません。
私が物心ついた頃には,母は遠方に転勤になり,私は,日中は親戚の家に預けられて生活していました。
母は仕事で一杯一杯だったようで,私のことはほったらかしで,お箸の持ち方もえんぴつの持ち方も教えてもらえませんでした。
子どもの頃は,礼儀も常識も,勉強も,常に周りの子たちよりも遅れていて,本当に苦労しました。
友達の家に遊びに行った際は,その友達のお母さんから「私(セシル)をもう呼ばないで」と言われました。
私は,友達の家にお邪魔する時,「お邪魔します」と言うことも知らなくて,礼儀がなっていない子どもだと思われていたのですね。
母は,私にあまり関心がなく,本当に何も教えてくれなかったので,自分でたくさん失敗しながら,1つずつ直していきました。
勉強にもついていけなくなり,母に「勉強を教えてほしい,算数を教えてほしい」とお願いしましたが,
母は「しんどい」,「疲れた」と言って,一度も見てくれず,私の成績すら把握していませんでした。
そのうえで,母から「将来は,一流の国立大学に入ること」が義務のようにだけ言われていたので,私は本当にきつくて,自信を喪失し続ける日々でした。
もちろん,母の性格もありますが,本当に仕事が大変で,夜遅く仕事帰りに買ってきたスーパーのお惣菜を私に食べさせるだけで精一杯だったのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は,「息子が語る『母子家庭の子どもで一番つらかったこと(体験談)』」についてお話しさせていただきました。
決して,母を責めているわけではなく,父が亡くなって,住むところも変わり,生活が180度変わってしまったのですね。
今の世の中,食べるものが何もなくて餓死するというケースは滅多にないため,養育面で差がつくということはあまりありません(故意に食べ物を与えない虐待親は論外ですが)。
あくまでも私の体験談ですが,私が伝えたかったことは「母子家庭で最も顕著に差が出るのは “教育格差” である」ということです。
「ふたり親世帯」と「ひとり親世帯」を比べると,どうしても『子どもへの教育投入量』に大きな差が出てしまいます。
ですが,逆に言えば,教育熱心なひとり親世帯の方は,このことを強く意識して,教育に尽力することで,デメリットを最小化することができたり,あるいは “それ以上の教育” ができるという可能性も秘めています。
もちろん,今の時代に「ひとり親世帯」は珍しくありませんし,「健康に育ってくれさえすれば十分」という考え方もありますし,それも素敵な生き方だと思います。
ただ,私は心理学の研究をしており,とくに競争社会では「教育格差」による影響が顕著に表れることが分かっているので,どうしても私の体験を通して伝えたかったのです。
本記事が誰かの役に立つことを願っております🍀
ちなみに,私は無名私立大学出身ですが,苦労しながらも,なんとか国立大学大学院を修了し,現在も心理学の研究に励んでいますよ (^^♪
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