『不安障害』を克服した2つの鍵と薬に対する本音(体験談)

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セシル

こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀

 私は,約30年かけて『社会不安障害(社交不安障害,SAD)』を克服しました。

 今回は,「『不安障害』を克服した2つの鍵と薬に対する本音(体験談)」についてお話しさせていただきます。

目次

『不安障害』を克服した2つの鍵と薬に対する本音(体験談)

まず,薬の服用に対する本音(体験談)

薬のサンプル画像

 私は,心療内科・精神科で『不安障害』と診断され,SSRIやSNRIなどの抗うつ薬を服用していました。

 服用した薬の体験談は,下記にまとめていますので,ぜひご覧ください🍀

 薬の服用に対する私の本音は,あくまでも個人の体験と見解に基づくものですが,

 『不安障害』は,薬を飲まなければ克服できないものではありませんし,決して薬が悪いものというわけでもありません。

 また,『不安障害』を克服することは可能ですが,その道のりは決して平坦ではありませんし,生涯有病率の高い病気でもあります。

 ただし,「この薬を飲めば不安障害は治る」という医師がいれば,それは「嘘だ」と声を大にして言いたいですね。

 まず,薬には主作用だけでなく,副作用もあります。

 処方された薬がよく効いて,副作用も少なければ,医師も患者も一安心ですが,薬はあくまでも “サポート” でしかありません。

 服薬している間,ある程度の不安が軽減されるような効果があるので,日常生活,社会生活を送るうえでのサポート,あるいは『不安障害』を克服するためのサポートとして役立ちます。

 ただ,少なくとも,私は薬を服用したから『不安障害』を克服できたと思ってはいませんし,副作用でつらい思いをしたことも事実なので,「できればもう飲みたくない」というのが本音ですね。

※あくまでも個人の体験談です

『不安障害』を克服する1つ目の鍵:『理想の期待水準』を下げる

 『不安障害』の方は,基本的に自信がないことが多いです。

 恐怖を感じる対象が何であれ,その対象に対して,自信をもって対処できれば,恐怖は生まれなくなります(あるいは恐怖が小さくなる)。

 心理学的には,人は『理想の期待水準』と『現実の達成水準』の落差に敏感であり,その落差が大きいほど苦しむことが知られています。

 非常に極端な話をすれば,海外の一流大学を首席で卒業することが『理想の期待水準』となっている人は,たとえ東大を卒業しても自信をもてなかったり,コンプレックスを抱くことがあります。

 自信をもつために大切なことは,まず自分自身に求める『理想の期待水準』を下げることです。

 たとえば,「授業中にお腹が鳴ってもいい」,「顔が真っ赤になって笑われてもいい」,「部活でレギュラーになれなくてもいい」,「仕事で出世できなくてもいい」,「人前で失敗したり,恥をかいてもいい」など,それぞれの理想に応じて,期待水準を下げるのです。

 「理想」と「現実」の距離を縮める1つ方法は,可能な限り『理想の期待水準』を今の自分に近づけることです。

 もちろん,今のありのまま自分を認めることができればそれが最も良いです🍀

『不安障害』を克服する1つ目の鍵:『現実の達成水準』を上げる

 どんなに理想を下げる工夫をしても,やっぱり “あきらめきれないもの” や “譲れないもの” ってありますよね。

 理想や目標の高さは人それぞれですが,今のあなたにとって,成りたい自分がとても高いところにあるのなら,

 まずはしっかりと計画を練って,長い時間をかけて戦っていく覚悟が必要です。

 そして,克服とは,あなたが思うゴールよりも,もっと途中にあるかもしれないということを覚えておいてください。

 「苦手」が「得意」にまでならなくても,あなたが以前に恐怖を感じていたものが,今ではそこまで恐怖に感じることがなくなったなら,それは克服できたと言えます。

 私が『不安障害』だった頃,とくにつらかった症状は「対人恐怖」「スピーチ恐怖」でした。

 「対人恐怖」に関しては,接客のアルバイトやボランティア,サークル活動,恋愛などで,ガムシャラに努力して経験を積んだことで,克服することができました。

 今でも人見知りですが,「対人恐怖症」というほどではなくなりましたよ (^^♪

 「スピーチ恐怖」に関しては,最も苦しんだ症状であり,人前に立って発表することは,私にとって “人生最大の危機” であり “恐怖” でした。

 子どもの頃から大学生の頃までは,発表やプレゼンの場面から全力で逃げていました(汗)

 ですが,私は心理学の研究をしているので,大学院生の頃から,学会や公聴会で人前に立って,自身の研究や考えを発表しなければなりませんでした。

 発表では,顔が真っ赤になったり,緊張で声が上手く出せなかったり,手の震えが止まらなくなったりしました。

 周りも見ていられないほど酷かったでしょうが,失敗を繰り返しながらも場数を踏み続けました。

 今では,緊張して顔が真っ赤になっても,手が震えても,「緊張するのが普通,まあこんなもんでしょ」と,割り切る余裕があります。

 発表やプレゼンは,決して得意ではありませんが,以前のように “絶対に逃げなければならない人生最大の危機” ではなくなったので,「スピーチ恐怖」もほとんど克服できたと思っています (^^♪

まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 今回は,「『不安障害』を克服した2つの鍵と薬に対する本音(体験談)」についてお話しさせていただきました。

 薬を服用したことが『不安障害』の直接の克服理由ではありませんが,挑戦し続ける際の不安を軽減するサポートとして役立ちました。

 誰だって,怖いものがあって普通ですから,過度な不安感を抱くことなく,適度な不安を抱えながらも,日常生活や社会生活を支障なく送れるようになれば,『不安障害』を克服できていると思いますよ🍀

セシル

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【参考文献】

福西 勇夫 (監修) (2008) . 不安障害がよくわかる本
  主婦と生活社

福西 勇夫 (監修) (2019) . ウルトラ図解 不安障害と
  パニック——正しく理解して対応・克服する
  ためのガイド—— 法研

貝谷 久宣 (監修) (2017) . 社交不安症がよくわかる本
  講談社

木村 昌幹 (2009) . 精神科医が書いたあがり症はなぜ
  治せるようになったのか 現代書林

岡田 尊司 (2019) . 社交不安障害——理解と改善のための
  プログラム—— 幻冬舎

清水 栄司 (2014) . 自分で治す「社交不安症」 法研

山田 和夫 (監修)・山田 和惠 (監修協力) (2014) .
  図解 やさしくわかる社会不安障害 ナツメ社

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