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心理学『公平理論』:人間関係の不満はほとんどこれ!!

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セシル

こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀

 今回は,「心理学『公平理論』:人間関係の不満はほとんどこれ!!」についてご説明させていただきます。

目次

心理学『公平理論』:人間関係の不満はほとんどこれ!!

『公平理論』とは??

 『公平理論』とは,衡平理論とも表記され,人は自分と他者を比較して,自分の「投入量(コスト)」と「成果(結果)」の比率が,他者のそれと等しい場合に公平と考えるという理論です(e.g., Adams, 1965)。

 自分と他者が公平だと思えれば満足できますが,不公平だと思えば不満を抱くことになります。

 『公平理論』は,一般の方にはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが,心理学では非常に有名な理論です。

 では,具体例をあげてご紹介させていただきます。

人間関係の不満はほとんど『公平理論』で説明できる!?

 人間関係における不満の多くが『公平理論』によって説明することができます。

 『公平理論』は,自分と他者を比べて,公平か不公平かを判断する人間の心理です。

 

職場の人間関係で考えてみよう

 たとえば,職場の人間関係で考えてみましょう。

 Aさんは1時間働いて1000円の給料をもらいました。

 Bさんも同じ仕事で1時間働いて1000円の給料でした。

 Cさんは同じ仕事にも関わらず,1時間のほとんどをサボっていましたが1000円の給料をもらいました。

 この状況を『公平理論』で考えると,AさんとBさんは同じ投入量(1時間同じ仕事をしたこと)で,同じ成果(1000円の給料)なので公平だと感じられます。

 ですが,「AさんとBさんは1時間働いて,Cさんは1時間サボっていただけなのに同じ給料なのは不公平だ!」という心理状態となり,不公平な状況に対して不満を抱くことになります。

 ゆえに,実社会において,歩合制の職場は『公平理論』に基づいて給料を支払っていることなります。

友人関係で考えてみよう

 では,友人関係で考えてみましょう。

 AさんとBさんは友達です。

 Aさんは,いつもBさんに気を遣って,遊びに行く時もAさんから誘って計画を立てていました。

 Bさんは,いつもAさんに任せて,とくに努力していませんでした。

 この状況を『公平理論』で考えると,AさんはBさんに尽くすことで(投入量),友人関係を維持(成果)しています。

 ですが,Bさんはほとんどもらうばかりで(投入量),友人関係を維持(成果)しています。

 こうした状況が続くと,AさんはBさんとの間に不公平を感じて,不満を抱くようになります。

 その結果,Aさんは不公平な状況を解消しようとして,Bさんに対して冷たくなったり(投入量を下げる),Bさんに対して見返りを求めたりする(成果を上げようとする)ようになります。

 恋人同士の恋愛関係においても全く同じことです。

家族関係で考えてみよう

 家族関係でも同じです。

 たとえば,いつも親の手伝いをしている弟と何もしていない兄の毎月のおこずかいが同じだったら,不公平だと感じる人が多いかもしれません。

 この場合,親の手伝いが「投入量」,おこずかいが「成果」と考えられますね。

 ですが,年上の兄と年下の弟が同じおこずかいであることを不公平だと感じる人もいるかもしれません。

 この場合,年齢が「投入量」,おこずかいが「成果」として考えられています。

裁判で考えてみよう

 刑事裁判も同じですね。

 裁判では,犯罪者の犯した罪(投入量)に対する判決(結果)が,他の犯罪者と比べて不公平にならないようにするために,過去の類似事件の判例も踏まえて量刑などが判断されます。

 ゆえに,国民が感情論で厳罰を望んでも,極端な結果にはなりにくいのですね。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 今回は,「心理学『公平理論』:人間関係の不満はほとんどこれ!!」についてご説明させていただきました。

 現実の場面におけるいくつかの例をご紹介させていただきましたが,他にも部活動や町内活動など,さまざまな人間関係の背景に『公平理論』を当てはめて考えることができます。

 あなたの人間関係における不満も『公平理論』に基づいて考えると,問題点がよりクリアになるかもしれません。

 ぜひ,心理学的に考察してみてくださいね。

セシル

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【引用文献】

Adams, J. S. (1965) . Inequity in social exchange.
  Advances in Experimental Social Psychology,
   2, 267-299.

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