✨ 関連サイトとの相互リンク募集中 ✨

心理学者とは??

\ この記事が気に入ったらシェアしてください!/
セシル

こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀

 今回は,「心理学者とは??」についてお話しさせていただきます。

目次

心理学者とは??

 「人間は誰でも心理学者である」

 これは私が大学生の頃に,初めて受けた心理学の授業「心理学概論」の教授の言葉です。

 その教授によれば,人間は誰でも自分のことを分析して,恋愛や人間関係などの目標にトライしています。

 つまり,人は過去の成功や失敗を分析して,どのようにすれば次に上手くいくかを考えます。

 そういう意味では,誰もが心理学者であるといえるのです。

 もちろん,一般的に『心理学者』と呼ばれる方はもっと限定されますが,『心理学者』とはあくまで肩書きであり,資格や役職などの名称ではありません。

 では,社会における『心理学者』とは何なのか??

 私は学会発表などの研究活動もしており,多くの心理学者の方々と語り合ってきました。

 今回は,私なりの考えをお話しさせていただきます。

心理学者の定義

 まず結論として,『心理学者』の定義を一概に言うことはできません。

 人によって見解がさまざまだからです。

 そこでいくつかのパターンをまとめましたのでご紹介させていただきます。

超広義の定義

 『心理学者』の超広義の定義として,「人は誰でも心理学者である」と考えることができるように,自称心理学者であれば,誰でも『心理学者』ということができます。

 実際,『心理学者』を自称して活動されている方はたくさんおられます(e.g., YouTuber,作家)。

 心理学を実践・応用して,社会から認められれば『心理学者』と名乗っても違和感ないかもしれません。

広義の定義

 『心理学者』の広義の定義として,心理学の研究者でなくとも,心理学を専門としている公認心理師,臨床心理士,カウンセラーの方々も心理学者といえます。

 『心理学者』は英語で『Psychologistサイコロジスト』です。

 海外では,心理学の研究者も心理学を実践する職業の方も『Psychologist』と表記されます。

 私の所持する『認定心理士』という資格も,英語表記では『Certified Psychologist』です。

 広義の定義であれば,心理学関係の仕事に従事されている方や心理学の講師をされている方は『心理学者』といえるでしょう。

狭義の定義

 『心理学者』の狭義の定義は,最も一般的な定義になると思われます。

 キーワードは心理学の「研究」に携わっているかどうかです。

 狭義の定義では,大学や研究所などの研究機関に勤めている方を『心理学者』と呼びます。

 また,退官・退職された方は『元・心理学者』かもしれませんが,

 退官・退職後も学会発表をされていたり,書籍を刊行されている先生方はたくさんいらっしゃるので,

 その方々も社会からは『心理学者』として認識されていると思います。

 また,大学院に所属する博士課程の院生も毎日研究活動に従事して,研究成果を社会に発信しているため,

 研究職に就いていなくても『心理学者』として認められる傾向があります。

 ただ,実際には大学院生は実力差が非常に激しいので,研究業績に左右される部分が大きいと思います。

 研究成果や研究業績に優れなければ,博士課程の院生であっても『心理学者』としてのアイデンティティを築けないかもしれません。

超狭義の定義

 『心理学者』の超狭義の定義は,心理学の『博士号』を有しており,尚且つ大学や研究所などの研究機関に勤めていて,現在も研究に取り組んでいる(研究成果を学会や論文で発表している)ことです。

 超狭義の定義であれば,大学などの教育機関に勤めていても研究をしていなければ研究者とは認められないですし,研究者でなければ学者ではないという厳しい考え方もあります。

 分野にもよりますが,理系では『博士号』が研究者のスタートラインとして考える方も多いかもしれません。

 心理学の分野は決してそうではありませんが,昨今の大学などの採用情報を見ると,

 講師以上の採用は『博士号』を有することが応募条件となっている場合が圧倒的に多いです。

 大学の助教や非常勤講師,シンクタンクの研究員などは修士以上が多いですが,

 大学によっては助教であっても『博士号』が必須要件であり,質量ともに優秀な研究業績を求められます。

 心理学分野において,ご年配の教授陣の方々は修士の方がたくさんおられますし,学士の方もおられます。

 しかし現在,大学教員の採用は超絶狭き門となっており,倍率が100倍を超えることもあるそうです。

 それゆえに,『博士号』があって初めて応募できるという状況であり,文系大学院生のアカデミックな就職は異常なほど厳しい競争となっております。

例外

 例外として,心理学の専門家でなくとも精神科医の先生方が『心理学者』として紹介されていることはしばしばあります。

 ちなみに,心理学の巨匠きょしょうであるフロイト,ユングやアドラーはいずれも精神科医です。

 また,心理学の分野は多岐にわたり,臨床心理学,発達心理学,教育心理学,基礎心理学,社会心理学,犯罪心理学などによって,それぞれ求められる能力が異なります。

 たとえば,臨床心理学では,研究能力以上に臨床能力が重視される場合もあります。

心理学者とは??:まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 今回は,「心理学者とは??」について,私の経験に基づく考えをお話しさせていただきました。

 私個人としては,「研究者としての活動を続けていて,既に一定の研究業績のある方」は『心理学者』であると思います。

 研究をベースに考えた場合は,研究職または研究成果を上げているかどうかが非常に重要なポイントになると思います。

 職業をベースに考えた場合は,大学などの教育機関で『心理学』を教えている先生や書籍・講演・メディアなどを通して心理学を実践・展開している方も『心理学者』であると思います。

 『心理学』の領域は広く,『心理学者』もさまざまです。

 研究をして教科書をつくることだけが心理学者の仕事ではないと思いますので,多様性があったほうが社会のためにも良いと思います。

\ 大学院生・ポスドク専門の就職活動はこちら!/

\ 修士・博士のハイクラス転職はこちら!/

セシル

この記事が気に入ったらぜひシェアしてくださいね🍀

\ ポチッと応援をお願いします!/

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ
にほんブログ村

\ おすすめの『カウンセリング』はこちら /

\ この記事が気に入ったらシェアしてください!/

コメントを書いてみよう (^○^)

コメントする

目次