石橋を叩いて渡る『不安障害』のメリットとデメリット(体験談)

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セシル

こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀

 私は,約30年かけて『社会不安障害(社交不安障害,SAD)』を克服しました。

 今回は,「石橋を叩いて渡る『不安障害』のメリットとデメリット(体験談)」についてご紹介させていただきます。

目次

石橋を叩いて渡る『不安障害』のメリットとデメリット(体験談)

 はい,そうです,私は,石橋をこれでもかというほど叩きまくって渡るタイプの人間です (;^ω^)

 そんな『不安障害』だった私が,30年以上の人生で感じたメリットとデメリットについてご紹介させていただきます。

石橋を叩いて渡る『不安障害』のメリット(体験談)

ケアレスミスが非常に少ない

 『石橋を叩いて渡る』とは,文字通り,「どんな場所でも非常に用心深く物事を行う」という意味ですから,慎重すぎるがゆえにケアレスミスが少なくなります。

 ミスや失敗が少ないのはメリットですね!

 ただ,ミスや失敗を0にすることは不可能ですし,生きていれば誰でも多かれ少なかれ失敗を経験します。

 常に気を張っていると,ストレスが溜まってしまいますし,不安障害であるがゆえに,人間関係で大失敗をしてしまったこともあります (^_^;)

調子の良い時限定で大きな成果を出せる

 石橋を叩きまくって,安全やミスの有無を確認し続けても,なおエネルギーが有り余っていて,非常に調子が良い時は,ほぼパーフェクトに近い成果を上げることができます。

 掃除なら隅々までピカピカにできますし,勉強では教科書とノートをすべて記憶して,私は高校の科目で学年トップをとったこともありますよ。

 とはいえ,メンタル弱めな私はそんなに調子の良い時は滅多にありません (^_^;)

 完璧な準備ができると成果も大きくなりますが,「完璧主義」は多くのエネルギーを必要としますし,メンタルダウンする原因にもなるので,おすすめはしません。

石橋を叩いて渡る『不安障害』のデメリット(体験談)

世界が広がらない

 はい,これです (^_^;)

 石橋を叩いて渡るタイプの不安障害さんのデメリットとして,最も紹介したいのは「世界が広がらない」ということです。

 これは歳を重ねるほどに思うことで,若いころから「外国に行くのがこわい」,「初対面で嫌われたらどうしよう」,「失敗したらどうしよう」,「傷ついたらどうしよう」とばかり考えていたら,

 人生におけるイベントや遊びを全く経験できませんし,多くのチャンスを逃してしまいます。

 約30年,不安障害と闘病してきた私の結論は,「世界を広げるためには冒険するしかない!」ということです。

 チャンスには成功と失敗がつきものですし,経験することで世界は広がり,成長することができます。

 ぜひ,何度でも勇気を出してトライして,新しい世界に飛び込んで行ってほしいです。

人より遅れてしまう

 「世界が広がらない」と同様ですが,石橋を叩いている間に,他の人たちに大きくおくれを取ってしまいます。

 こちらが不安で躊躇している間に,冒険家たちはどんどん新しいことにチャレンジしていきます。

 私の場合,男子校の学生時代に,友達と女子校の文化祭に行くのを躊躇したり,異性と交流するのも遅かったですね (^_^;)

 その間に,友達には彼女ができていて,私一人だけが取り残されてしまいました。

 「石橋を叩いて渡る」のも良いですが,「善は急げ」という言葉もありますよ🍀

失敗を意識しすぎて精神的に疲弊してしまう

 失敗しないために,石橋を叩きすぎて,疲れ果ててしまいます。

 とくに,人間関係での失敗を恐れると,周囲の方々に気を遣い過ぎてしまいます。

 また,どんなに失敗しないように努力しても,人生に失敗はつきものですから,

 失敗してしまった時は,酷く落ち込んでしまったり,自分を強く責めたりしました。

 そして,社会生活に支障を来すようになり,かつての私は病院で『不安障害』と診断されたのですね (^_^;)

まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 今回は,「石橋を叩いて渡る『不安障害』のメリットとデメリット(体験談)」についてご紹介させていただきました。

 本記事で,私が最も伝えたかったことは,「世界を広げるためには冒険するしかない」ということです。

 怖くても,不安でも,緊張しても,失敗しても,新しい世界に飛び込んでいかないと世界は広がりません。

 皆さんは,ぜひ勇気を出して,やりたいことや憧れていることに挑戦してくださいね🍀

 後悔のない人生を🍀

セシル

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【参考文献】

福西 勇夫 (監修) (2008) . 不安障害がよくわかる本
  主婦と生活社

福西 勇夫 (監修) (2019) . ウルトラ図解 不安障害と
  パニック——正しく理解して対応・克服する
  ためのガイド—— 法研

貝谷 久宣 (監修) (2017) . 社交不安症がよくわかる本
  講談社

木村 昌幹 (2009) . 精神科医が書いたあがり症はなぜ
  治せるようになったのか 現代書林

岡田 尊司 (2019) . 社交不安障害——理解と改善のための
  プログラム—— 幻冬舎

清水 栄司 (2014) . 自分で治す「社交不安症」 法研

山田 和夫 (監修)・山田 和惠 (監修協力) (2014) .
  図解 やさしくわかる社会不安障害 ナツメ社

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