こんにちは,心理ブロガーのセシルです🍀
私は,約30年かけて『社会不安障害(SAD)』を克服することができました (^^♪
今回は,「HSPとGAD(全般性不安障害)は似ている!?その違いとは!?」についての解説と考察をさせていただきます。
HSPとは??
『HSP』とは,Highly Sensitive Personの頭文字をとった略語です。
直訳すると,「とても繊細な人」になります。
HSPの方は,非常に繊細で敏感であるため,
職場に機嫌の悪い人が1人いると,その人の事を気にし続けてしまったり,
他の人が気がつかないような些細なことが気になってしまい,疲れ果ててしまうことがあります。
HSPの方は5人に1人いるといわれております。
GAD(全般性不安障害)とは??
『GAD』とは,Generalized Anxiety Disorderの頭文字をとった略語であり,『全般性不安障害』といわれる病気です。
GADの方は,はっきりとした不安の原因や理由が分からずに,慢性的に過剰な不安を抱えています(福西,2008)。
落ち着きがなく,疲れやすく,うつ病も併発しやすいといわれています(福西,2008)。
私自身も漠然とした不安を抱えていることも多かったため,『社会不安障害(SAD)』の治療の際に,医師の先生から『全般性不安障害(GAD)』の可能性もあると言われたことがあります。
GADは不安障害の一種であり,基本的に社会不安障害(SAD)の治療方法と同じで,薬物療法や精神療法が有効です。
HSPとGAD(全般性不安障害)は似ている!?その違いとは!?
『HSP』と『GAD』は非常によく似た概念ではありますが,明確な違いは『心理学』か『医学』かということです。
HSPが心理学から生まれた用語(心理学的概念)であるのに対して,GADは医学から生まれた用語(病気)であるということです。
つまり,HSPは性格(気質)であるため病気ではありませんが,GADは病気(精神疾患)に分類されます。
そこが両者の決定的な違いです。
HSPとGADに他に違いがあるかについて考察させていただきます。
HSPの方は,非常に繊細で敏感であるため,環境の影響を受けやすく,あらゆるものを察知してしまいます。
それらは,HSPの方が現在置かれている状況によるものです。
対して,GADは不安障害であるため,また失敗して恥をかくだろうという『予期不安』が強く,一瞬先の未来からずっと先の未来に対しての不安を抱えています。
HSPが “現在” ,GADが “未来” への不安と考えることができるのではないでしょうか。
HSPはGADになりやすい!?
HSPとGADはイコールではありませんが,HSPの方がGADになったり,GADの方がHSPの気質をもっているというケースは少なくないと思われます。
HSPの方はさまざまなことを繊細に受信してしまいますから,それによって絶えず不安を抱え続けることで,GADを発症することは十分に考えられます。
HSPだと思われる方は,念のために心療内科・精神科を受診されてみても良いと思いますよ。
まとめ
・HSPとGADは似ているが,イコールではない
・GAD(全般性不安障害)は病気であり,病院で治療することができる
いかがでしたでしょうか。
今回は,「HSPとGAD(全般性不安障害)は似ている!?その違いとは!?」についての解説と考察をさせていただきました。
HSPの方も,GADの方も「生きづらさ」を抱えている傾向があると思います。
本記事があなたの人生や自己理解の役に立ちましたら幸いです。
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【引用文献・参考文献】
福西 勇夫 (監修) (2008) . 不安障害がよくわかる本
主婦と生活社
上戸 えりな (2019) . HSPの教科書——HSPかな?
と思ったら読む本—— クローバー出版
武田 友紀 (2018) . 「気がつきすぎて疲れる」が驚く
ほどなくなる「繊細さん」の本 飛鳥新社
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